某恐竜映画なんかより、こっち見ないといけない ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
1945年7月、戦局が厳しさを増す中、日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言が発表された。連日閣議が開かれ議論に議論が重ねられるが、降伏かそれとも本土決戦か結論が出ないまま8月に突入。広島、そして長崎に原爆が投下され『一億玉砕論』の声も上がる中、日本最大の決断がくだる。しかし降伏に反対する若手将校らは玉音放送を流させまいとクーデターを企て皇居やラジオ局占拠に向け動きはじめる……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
子供の頃はわりと戦争映画見てたんですが、最近はあまり見てなくて、だから硫黄島なんかも見てないのですが、今年の夏は『野火』と本作は見たいと思ってて、野火は早々に観に行ったのですが、本作は公開から3週間経ってやっと観に行けた次第です。
小説は未読で、岡本喜八監督版も未見です。
基本的に大人になってからあまり戦争映画を見てないので、近代史というか現代史に疎く、知識も浅いのですが、凄く面白かったです。
終戦の4ヶ月前(鈴木貫太郎内閣発足)から玉音放送までを一気に描くんですが、そうですね、4ヶ月前から玉音放送前日までを1時間ちょっとで描き、玉音放送前日からの丸1日の描写が1時間弱くらいのペース配分でしょうか。
上映時間136分では史実を全部を描けないので、かなり駆け足な感じで知識が無いと分からない部分もあるのですが、逆に冗長にならずテンポもよかったので面白かったです。
演出面でも変に感傷的にならず淡々と描いていて、最後も玉音放送を流してる途中で終わる感じでよかったです。
役者陣の演技もよく、特に本木雅弘さんは大変だったと思いますが、本木天皇の佇まい、お言葉、ジーンときました。
役所広司さんの阿南もよかったですし、山崎努さんの飄々とした演技もよかったです。
この映画での陸軍の若者の暴走を見てると、180度立場としては反対なんですけど、いま官邸前でやってる若者たちと似てるなぁ、なんて思ったり、大ヒットしてる恐竜映画なんかより、若者にはこっちを見てほしいなーと思ったり、色々考えさせられました。
鑑賞データ
丸の内ピカデリー ファーストデイ 1100円
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