まさか、まさかの ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
学生時代からシナリオライターを目指しているけれど、なかなか芽の出ない馬淵みち代(麻生久美子)は、友人のマツモトキヨコ(山田真歩)を誘って社会人コースのシナリオスクールに通うことにする。
そこで出会ったのは、超自信過剰な年下男の天童義美(安田章大)。
“ビッグマウス”を吐きまくる天童を毛嫌いする馬淵だったが、なんと天童は“ばしゃ馬”のようにシナリオを書き続ける馬淵にひと目ぼれ!
「シナリオの参考に聞きたいことがあるんだけど……。俺がつき合ってほしいって言ったらどうする?」と、馬淵に声をかけてみるが「ありえない!」とあっさり振られてしまう天童。
脚本家を目指してずっと頑張ってきた馬淵にとって、「書けば大賞ぐらい取れる、コンクールに出す以上は大賞ぐらい取らないと」と口先ばかりの天童は、恋愛対象以前に性格的にまったく合わないタイプだった。
しかも、馬淵の頭にあるのはシナリオのことだけ。
お洒落も恋愛もそっちのけ、合コンの席でもバイト中でもいいアイデアが思いつけばパソコンを開いて書き出すのは当たり前。
キヨコに「そこまでストイックにならなくても」と言われるほどがんばっているのに、なかなかコンクールの一次審査は通らず、「まだまだストイックにならないと!」と自分を奮い立たせる。
ある日、シナリオスクールの講師で来ていた映画監督の何気ない一言をきっかけに、老人ホームを舞台にした介護の話を書くことにした馬淵は、かつて役者を目指していたけれど今は介護士として働く元恋人・松尾健志(岡田義徳)に頼んで老人ホームのボランティアをはじめることにする。
けれど、そんな矢先、キヨコが映画の脚本を書くことになったと知り、嫉妬とやるせなさで落ち込んでしまう。
「夢を叶えるのってすごく難しいのは分かっていたけど、夢を諦めるのって、こんなに難しいの?」
ある出来事をきっかけに一度は書くことを諦めた馬淵だが、最後にもう一度コンクールに出してみようと決意する。
一方、馬淵に恋をして彼女のひたむきに夢を追いかける姿に刺激された天童は、初めて自分自身を見つめペンをとる。
そして、反発しあっていた2人の距離は徐々に縮まっているようにみえたが……。
天童の 片想い は実るのか? 馬淵の長年の夢は叶うのか?(公式サイトhttp://www.bashauma-movie.jp/story/index.htmlより引用)
ネタバレ感想
予備知識も入れず、ただお目当ての役者さんが少し出演されてると知って映画館に足を運んだ『ばしゃ馬さんとビッグマウス』
いやー、面白かった!!
今年の邦画では自分的には『恋の渦』が1位だったのですが、それに匹敵する面白さ。
正確には『恋の渦』は舞台を元にした映画なので、映画らしい映画でいえば『ばしゃ馬さんとビッグマウス』が上回るか!?というくらい面白かったです。
吉田恵輔監督作はもちろん初めてで、お名前も存じ上げなかったのですが、以前の作品も面白いようで、またこれから公開作が続々と控えてるようで気になる監督さんになりました。
映画はプロのシナリオライターを目指す二人の夢と現実がリアルに描かれていて、圧倒的に脚本が面白いと思いました。
実際劇中の二人は吉田監督と共同脚本の仁志原了さんをモデルにしてるようで実体験が反映されてるのだろうなと思いました。
映画でも言ってましたが、夢って叶う人と叶わない人がいれば、圧倒的に叶わない人の方が多いと思うのですが、個人的には「夢を持ち続けられる」ってことが一番難しいのかなぁ、なんて思ったりしています。
あと、劇中の曲がとても良くて、音楽のかみむら周平さんのインストに大変感動しました。
安田章大さんの歌詞のないハミングの唄も何気に良い曲で面白さもあってなかなかです!
映画は公開からまだ5日くらいで平日の夜に観に行ったのですが、それほどお客さん入ってなくて、観ていたお客さんの8~9割は女性で関ジャニ∞の安田さんを見に来たのかなと思いましたが、ジャニーズと侮るなかれ、安田さんの演技はホント素晴らしかったですし、麻生さんは言わずもがな。
映画好きな方にはおすすめですし、普遍的なテーマなのでどなたが見ても面白いと思います。
夢を追うっていうテーマの青春映画では傑作だと思います。
鑑賞データ
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