そんなにモンスターでもない ☆2.5点
予告編
映画データ
あらすじ
海辺の田舎町に美しい女が降り立つ。彼女の名前は鈴原未帆(高岡早紀)。彼女がオーナーを務めるレストランには“絶世の美女”と噂される美帆の顔を一目見ようと客が押し寄せていた。
ある日、店内のモニターを見つめていた未帆は、ひとりの男性に目を留める。それは彼女が待ち続けていた男・高木英介(加藤雅也)の姿だった。高校時代。鈴原未帆こと本名・田淵和子は、醜い風貌を蔑まれ、バケモノ扱いされる悲惨な日々を過ごしていた。唯一、優しい声をかけてくれた同級生の英介に対し、恋心を抱いた彼女は、思い悩んだ末にある事件を起こす。
町を追われ、東京に出た和子は、ふと目にした雑誌をきっかけに、整形クリニック(大杉漣)を訪れる。そこで二重手術を受けた彼女は、自分も美しくなれると信じ、整形手術の代金を手に入れるため風俗で働き始める。やがて整形手術を繰り返すことで完璧な美貌を手に入れた彼女は、ある思いを遂げるために生まれ故郷の街でレストランを開業する。
はたして彼女が、この町に戻った本当の理由とは……。
(公式サイトhttp://monster-movie.jp/contents/story.htmlより引用)
ネタバレ感想
原作自体知らなかったので見終わったあと、なんで映画にしたんだろう?と思ったんですが、原作が評判がよかったのですね。
原作のレビューを見ると整形の描写が詳しかったり、風俗についてのところが詳しかったり、そういうところも面白かったのでしょう。
映画では、そういうところはだいぶすっ飛ばされてましたが、その片鱗はありました。
整形シーンでは美容外科医の大杉漣さんとのやりとり(モンキーラインとか)とか、風俗でもどこに面接行ってもブス過ぎて雇ってもらえないけど、真性Mを見抜かれてSM系の風俗からスタートできるとか、ところどころ面白いところがありました。
また、主人公のひねくれた心情も、きっと原作ほどは表現できては無いのでしょうが、初めて8万円ちょっとで二重に整形したあとに、街中でチックショウと叫ぶシーンとか面白かったです。
復讐自体は人が死ぬわけでもないのであまりたいしたことが無くて拍子抜けしましたが、逆に誰も死ななくてよかったかな。
あと最後主人公が死体で発見される際、なぜかホラーな撮り方してるのも、とっちらかった感じで面白かったです。
とにかく高岡早紀さんのおっぱいが綺麗で凄いなーと思いました。
この記事わりと検索からアクセスありまして、高岡早紀さんが脱いでるのにDVD化されてないからだと思うんですけど、経緯を辿るとたぶんDVD化は無理なんだろうなぁと思います。
最初の報道はこんな感じです(2012年1月9日)
次に映画は撮影されるも二次使用権でトラブルになってることが分かり(2012年11月12日)
映画の公開自体も危ぶまれます(2012年11月20日)
結局、映画は無事公開(2013年4月27日)されますが、公開中に二次使用権を巡って裁判してるのが分かります(2013年5月21日)
しかしこの裁判2年やっても決着せず、泥沼化してるのが分かり、訴えられてるのが当時、西山茉希さんが所属していた芸能プロダクション「オフィスエムアンドビー」の池田啓太郎社長だと判明します(2015年5月21日)
そしてまた2年経って、今度は西山茉希さんの奴隷契約が明らかになります(2017年6月6日)
結局、二次使用権を巡る裁判はどうなったか分かりませんが、今年1月に、この訴えられていた社長が覚醒剤で2017年12月に逮捕されてたことが分かり、一連の流れが判明したという次第です(2018年1月24日)
そして今年6月に、高岡さんがAV出るかも?(金欠)のきっかけになった元内縁夫も逮捕されるというオマケつきでした(2018年6月16日)
なのでDVD化は絶望的だと思いますが、個人的には本作を監督したのが昨年から今年にかけて、松岡茉優さん主演『勝手にふるえてろ』で様々な映画賞を受賞した大九明子監督作だったのが面白いなと思いました。
鑑賞データ
ヒューマントラストシネマ渋谷
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