ダンテじゃなくてもいいような気が ☆3点
予告編
映画データ
あらすじ
宗教象徴学者のラングドン教授(トム・ハンクス)は、アメリカの大富豪で生化学者のゾブリスト(ベン・フォスター)から挑戦状を突き付けられる。それは、人口増加問題の過激な解決策として生み出したウィルスだった。伝染病を利用した人口淘汰をもくろむゾブリストは、詩人ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇(インフェルノ)に暗号を隠す。ラングドンは、人類を滅亡に導く陰謀の謎に挑む。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
このシリーズ見たこと無かったんで、2週間くらいまえに、『ダヴィンチ・コード』と『天使と悪魔』を慌てて見たんですが、このシリーズ、あんまし面白くないですよね?
小説は読んでないので分からないですけど。
都市伝説系、陰謀論とかフリーメイソンとかに興味が無いと、それが何?ってなります。
ダヴィンチコードは日本でも凄いヒットしましたよね。
90億円くらいいってズートピアよりもヒットしてる。
確かにダヴィンチコードがきっかけでテンプル騎士団とかフリーメイソン、都市伝説系がブームになりましたが、あとから冷静に検証すると、こじつけも多くてそういうのを知ると、ちょっと冷めて見てしまいます。
1作目のダヴィンチコードは聖杯伝説に絡めた話で、宗教象徴学者のラングトンが活躍するのも分かるんですが、話がいまいち面白くなかった。
そして長い(上映時間150分)
2作目の天使と悪魔は、ヴァチカンの後継者争いの話で、ラングトンが関わる必要もなかった気がするのですが、話の展開はRPG要素があってダヴィンチより面白かった。
誘拐された枢機卿を暗号を解読して見つけ出していくのですけど、ことごとく助けられなくて、無残な殺され方の描写も適度にグロくて。
悪役がユアン・マクレガーってのも存在感がありました。
それで本作の『インフェルノ』なんですが、悪役は『キングスマン』でサミュエル・L・ジャクソンが演じたヴァレンタインみたいに、「このまま人類が増え続けるのは害悪」、と考えるマッドサイエンティストならぬマッド実業家で ベン・フォスター演じるゾブリスト。
でも、もうこの辺の設定で物語を解く鍵がダンテじゃなくてもいいような気がするんですよね。
なんか無理矢理こじつけたような気が…。
ダヴィンチは巻き込まれ型サスペンスでしたが、本作もさらに輪をかけた巻き込まれ型サスペンスで、ラングトンも頭部の怪我による短期健忘症で何が起こっているのか分からない状態で話が進みます。
観客もラングトンの状態と同じ目線で何が起こっているのか分からないのですが、中盤から終盤にかけて、それがどんでん返しで種明かしされる展開なんですが、何か分かったような分からないような。
大筋では分かるんですが、あの世界の便利屋みたいのがよく分からないのと、そもそも、ゾブリストの彼女が何もしなくてもウィルスは世界にまかれたのでは?という疑問が。
ゾブリストと彼女は日常的にプレゼントを隠して暗号で探し出すという遊びをやってた描写がありましたが、ウィルスの件ではあてはまらない気がするんですよね。
仮にそうだとしても、二人の遊びに人類の半数が壊滅させらるのは、たまらないので話としてもノレないんですよね…。
ただ序盤のラングトンが夢で見る悪夢描写・地獄描写の映像はなかなかで、あれはよかったです。
『ジェイコブス・ラダー』思い出しましたね。
まあ、つまらなくはないですが、わざわざ映画館で見なくてもいいかな?という作品でした。
鑑賞データ
TOHOシネマズ新宿 シネマイレージウィーク 1100円
2016年 120作品目 累計136000円 1作品単価1133円
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