北の国から ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
進学校に通っていたものの挫折を味わった八軒勇吾(中島健人)は、逃げるように大蝦夷農業高校へ入学。農業とは縁のない家庭に育った八軒は、ニワトリ、ブタ、牛、馬らを育てる酪農の実習に悪戦苦闘。雄大な自然の中、命を扱う現場に戸惑い、具体的な目標や夢を持つ御影アキ(広瀬アリス)や駒場一郎(市川知宏)らクラスメイトに劣等感を感じる八軒だったが、互いに助け合わなければ乗りきれない場面や仲間たちとの高校生活を通じ成長していく。しかしそんな彼に新たな問題が待ち構えていた……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
『ばしゃ馬さんとビッグマウス』や『麦子さんと』で最近気になる吉田恵輔監督の最新作を観てきました。
前2作のオリジナル脚本と違って今回は漫画原作ということで、お手並み拝見です。
漫画は未読なので原作との比較は出来ません。
映画全編を観終わって持った印象は「手堅くまとめてきたなぁ」です。
前2作の吉田恵輔・仁志原了の共同脚本は独特のひっかかりというか、吉田節があるのですが、本作ではだいぶ薄らいでるなーという印象です。
まあ、それでも吉田作品らしさもあって、定番の自転車ネタや痛車ならぬ痛そりとか、ちょこちょこ笑いをとりにきてる感じでした。
逆に、脚本にひっかかりが無い分、脇を固める役者陣にクセのある俳優さん配置してきたなと思いました。
哀川翔さんに竹内力さん、石橋蓮司さん。
Vシネマの極道物かよっ(笑)とツッコミたくなりますが、ミスマッチの妙といいますかこれがいいんですね。
他にも淡々とした担任の中村獅童さん、なぜか鬼軍曹調の吹石一恵さん、そしてなんといってもベルリン国際映画祭最優秀女優、黒木華さん。
この辺の演技達者な方たちの存在でひっかかりを作ってる感じです。
若手の三人も良かったです。
主役の中島健人さんはジャニーズですか。
『ばしゃ馬さん』の時の安田章大さんの時もそうですけど、吉田監督はジャニーズ俳優を活かすのが上手いですよね。
ヒロイン役の広瀬アリスさんも昔の水野美紀さんみたいな面影あって、優しい役で良かったです。
市川知宏さんも長身のイケメンですね。
『桐島』の東出昌大さんみたいにブレイクするといいですよね。
物語としては農業高校を舞台にしているので、農業や酪農の厳しい現実とか食育とかを描いていて、それを進学校からドロップアウトしてきた主人公と絡めたお話で、私の大好きなドラマ『北の国から』っぽいなぁと思いました。
八軒が純、駒場が正吉といったところでしょうか。
『北の国から』が終わってしまって随分経ちますし、若い人は見てない人も多いと思うのでテーマ的にも連続ドラマにするといいんじゃないかなぁと思いました。
映画では、と畜シーンもギリギリ、グロくならない範囲で収めているので、小学校などで教材として上映しても良いんじゃないかなぁと思いました(軽いエッチなシーンもありますが)。
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