ダラス・バイヤーズクラブ 評価と感想/変われるって素晴らしい

ダラス・バイヤーズクラブ 評価と感想
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話題作のわりに ☆4点

予告編

映画データ

http://cinema.pia.co.jp/title/163096/

あらすじ

男の名前はロン。ロデオと酒と女の日々をおくり、ある日ロデオで賭けをするが、負けると金を払わず逃げ、その日暮らしのトレーラーハウスに戻った瞬間に、膝から崩れ落ちる。病院のベッドで目覚めると、医師が彼に告げた。HIVの陽性反応が出て、余命30日であることを。有名俳優のロック・ハドソンがエイズであることが公表され、同性愛者しかかからない病気、そんな根拠のない噂が蔓延していた時代。同性愛者でもないのになぜ!?と納得できないロンは、図書館で新聞記事を閲覧し、情報を漁る。そして自分はエイズであるという真実がつきつけられる。生きたい欲求にかられた彼は、自分を診察した女性医師イブを訪ね、AZTという未承認の薬を処方してくれるように頼むが、断られる。そこで彼はメキシコへ渡り、毒性の強いAZTではなく、アメリカでは未承認だが効果がみこめる薬を国内に持ち込み、患者たちにさばき始める。彼に慈善の心などなかった。素行が悪く、ゲイ・コミュニティーに嫌悪感を持つロンが、販売ルートを広げるのは難しい。そこで彼は、美しいトランスジェンダーのレイヨンを仲間に引き入れる。日本をはじめ、世界中から仕入れた薬をさばくために考え出したシステムが「ダラス・バイヤーズクラブ」だった。会費を募り、必要な薬を無料で配る。名目的に薬の売買はない。その彼らの前に立ちはだかったのが、AZTを推奨し始めた医師たちと製薬会社に政府。ロンは、弁護士を使い、 “個人の健康のために薬を飲む権利を侵害する”国の動きに対して徹底抗戦の構えをとる。彼を見殺しにしようとする世界に対する戦い。一人の男が、生きる権利のための戦いに挑んでいく。

(公式サイトより引用)

ネタバレ感想

話題作のわりに公開館数が少なすぎる気が?

予告編を観たときは、もっとハチャメチャな映画かと(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の方がハチャメチャだった)思ったんですが、意外にも真面目な映画で、エリン・ブロコビッチ的なお話だと思いました。

マコノヒー演じるウッドルーフは「飲む打つ打つ買う」と3拍子も4拍子も揃っちゃうサイテーな野郎なんで全然共感できないんですが、病気になってから勉強して「加工食品は良くない。添加物は良くない」みたいに変わっちゃうところが面白かったです。

やっぱり、この映画のキモは「変われる」という所にあると思いました。
あれだけゲイを嫌悪していたウッドルーフですが、レイヨン(ジャレッド・レト)ともしっかりと友情で結ばれてましたからね。

最後、支援してくれた会員達(エイズなのでゲイが多い)に拍手で迎えられるシーンではうるっときました。
何事も偏見はよくないなぁと思いました。

しかしながら、マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトのデニーロアプローチ(役作り)が凄いですね。
二人合わせて80ポンドの減量ですか。
もうなんかダイエット商品の広告並みですね。

アカデミー主演男優賞は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』との合わせ技でマコノヒーに一本かなぁ。
(でもレオ様もよかったし、『アメリカン・ハッスル』のクリスチャン・ベイルもハゲ面中年太りで頑張ってたので悩ましい)

ダラス・バイヤーズクラブ見て、久しぶりにトム・ハンクスの『フィラデルフィア』観たくなりました。

やっぱり人間って、何かと戦ってるときに生きてると感じるのかなぁ、と思いました。

鑑賞データ

ヒューマントラストシネマ有楽町 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円

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