マリアンヌ 評価と感想/序盤、逃げ恥要素もあります

マリアンヌ 評価と感想
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極上ラブストーリー+極上スパイサスペンスで面白い ☆5点

予告編

映画データ

マリアンヌ (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『マリアンヌ』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:俳優だけでなくプロデューサーとしても活躍するブラッド・ピットと、アカデミー賞受賞監督ロバート・ゼメキスがタッグを組んだラブストーリー。
http://cinema.pia.co.jp/title/171242/

TOHOシネマズデイだったので何か無いかなぁと思い鑑賞です。

今作はあまり予告編を見かけた記憶もなく、時代物のラブストーリーくらいに思ってました。
監督がロバート・ゼメキスと知って、何でこれだけのキャリア有る方が今更ラブストーリーなんて撮るんだろう?くらいに思ってて、この手の作品は普段あまり観ないので観る気無かったんですが、まさかのスパイサスペンス物で結果は観て大正解でした!

あらすじ

舞台は第二次世界大戦下のフランス領モロッコ。
連合国軍中佐のマックス(ブラッド・ピット)は秘密諜報員としてカサブランカに送り込まれます。
任務は先に潜入している対独レジスタンスのフランス人工作員マリアンヌ(マリオン・コティヤール)と合流し夫婦を装い、モロッコ駐在のドイツ大使のパーティーに招待された席で暗殺せよ、というものでした。

当初は任務に支障をきたすからという理由でお互いへの思いを秘めてた二人ですが、作戦実行後に二人が生きて帰れる確率は4割以下と知り、お互いの気持ちに正直になり、嵐の中愛し合います。

ドイツ大使暗殺に成功した二人。
マックスはイギリスに戻ります。

マックスはマリアンヌと結婚するためにロンドンに呼び寄せますが、マリアンヌがイギリスに入国できたのは3ヶ月後でした。

軍の上司からは作戦で知り合った二人が結婚することにいい顔はされませんでしたが、家族や友人はマリアンヌを暖かく迎え入れてくれました。

嵐の中で愛し合ったときに出来た子?かは分かりませんが、ドイツ軍の空襲を受ける中、マリアンヌは女の子を出産します。
女の子はアナと名付けられました。

マックスもしばらくはロンドンでの内勤が続き、幸せな家庭生活を送りますが、いつ極秘作戦に招集されるかは分かりませんでした。

久しぶりの三連休だったある日、マックスは上司に呼び出されます。
遂に極秘作戦の招集かと思いきや、上司のそのまた上の上司に呼び出されたのは、マリアンヌがドイツ軍のスパイであるというものでした。

ブルーコードというスパイをおびき出す作戦によって、マリアンヌが完全にスパイだと判明したときは、マックス自らの手で処刑せよとの命令が下ります。
またマリアンヌを逃したり、二人して逃げた場合も同様に処刑されます。

ブルーコードの結果が分かる三日後までに、マックスは独自でマリアンヌの無実を証明しようと動き始めますが…
というお話です。

ネタバレ感想

冒頭モロッコの砂漠にパラシュートで降下してくシーンは監督の前作『ザ・ウォーク』が影響してるなと思いました。

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序盤のマックスとマリアンヌは合流すれども、観客には作戦の内容が明らかにされてなく、ひたすら夫婦に見えるような工作活動、例えばカサブランカでは夫婦がベッドを共にしたあとは夫は屋上で涼むとか、近所の人が見てるから屋上でイチャイチャするとかしていて、ちょっと逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)っぽいなと思いました。

それでカサブランカでラブロマンスといえば、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの『カサブランカ』を思い浮かべるのですが、これ観たような記憶もあるのですが、内容は忘れました。
でも1942年製作で本作の時代設定と被ってるので、何かしらオマージュになってると思います。

それでラブロマンスだと思って観てたら、観客にも作戦の内容が明らかにされると、スパイサスペンス的な様相を帯びてきて、俄然、物語が面白くなります。
下手なスパイアクション物より容赦なくサクサク進みますし、主人公二人が置かれてる刹那的状況がラブロマンスを説得力あるものにしていて、この辺りの脚本は上手いなぁと思いました。

調べてみると、本作の脚本はスティーヴン・ナイトという方で、『二ツ星の料理人』と『完全なるチェックメイト』の脚本で観てました。

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ロンドンに戻った後半は赤ちゃんも生まれ、ラブロマンスは家族愛に変わります。

マリアンヌにスパイ容疑がかけられると、物語への興味は、妻がスパイで有るか無いかの一点に集中させられますので、これまた面白いんですよね。

ラストは切なかったですね。

飛行場でのブラッド・ピットの静かな慟哭は『セブン』のラストの慟哭とは対称的でしたが、同じくらい名シーンだったと思います。
ただ『セブン』は後味的にも最悪でしたが、本作は希望があったのが救いでした。

この辺が『フォレスト・ガンプ/一期一会』を撮ったロバート・ゼメキス監督とデヴィッド・フィンチャー監督の違いかな(笑)と思いました。

本作の邦題は「マリアンヌ」で女性主人公の名前になってますが、原題は「Allied」で同盟とか連合、同類とか縁続きなので、二人の強い結び付きを表してるのでしょう。

女性にはブラッド・ピットのカッコよさ、男性にはマリオン・コティヤールの美しさと、どちらにとっても楽しめますし、ストーリーは面白いですし、さりげなく使われてるだろうCGの映像も綺麗ですし、これはオススメです。

鑑賞データ

TOHOシネマズ六本木 TOHOシネマズデイ 1100円
2017年 22作品目 累計18100円 1作品単価823円

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