二ツ星の料理人 評価と感想/いま料理界の最先端はロンドン

二ツ星の料理人 評価と感想
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五ツ星付けちゃいます  ☆5点

予告編

映画データ

二ツ星の料理人 (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『二ツ星の料理人』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:一流の腕を持ちながらトラブルを起こして転落した元二ツ星シェフが、新天地ロンドンで三ツ星獲得を目指して奮闘する人間ドラマ。
http://cinema.pia.co.jp/title/169941/

あらすじ

「俺は復活した、三ツ星を狙う」──死んだと噂されていた伝説のシェフ、アダム(ブラッドリー・クーパー)が、3年ぶりに表舞台に現れる。
かつてパリの一流フレンチレストランでミシュランの二ツ星を獲得したが、私生活で問題ばかり起こした末に突然姿を消したのだ。
給仕長を務めていたオーナーの息子のトニー(ダニエル・ブリュール)は店を閉め、今ではここロンドンで父が所有するホテルのレストランを切り盛りしている。
散々迷惑をかけたトニーにアダムは悪びれもせず、彼の店でシェフをやらせろと迫るのだった。
怒ったトニーにホテルから追い出されたアダムは、過去に関係のあったレストラン評論家のシモーネ(ユマ・サーマン)に、ある作戦を持ち掛ける。
店にやって来たシモーネを見て、慌てるトニー。
彼女は容赦ない批評で店を潰すことで有名なのだ。
料理を味見して、「終わった」と絶望するトニーの前に、再び登場するアダム。
トニーに選択の余地はなかった。
アダムの料理を一口、うっとりした表情を浮かべるシモーネを見たトニーは、思わず誇らしげに「彼は石だって料理にできる」と部下に囁く。
諸悪の根源の酒も女も断ち、世界一のレストランを作って三ツ星をとると宣言するアダムに心を決めるトニー。
新規オープンに当たって、トニー親子はアダムに条件を出す。毎週金曜日にトニーの掛かり付けの医師(エマ・トンプソン)を訪ね、ドラッグとアルコールに手を出していないか検査を受けるのだ。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

おもしろかったー!

安定のブラッドリー・クーパーのキレ芸で怖いんですけど(目が笑ってない)、ストイックで完璧主義過ぎるシェフの料理スポ根ドラマでした。

プライベートな問題でパリの二ツ星のレストランを飛び出して3年、死んだと思われていた伝説のシェフ アダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)がロンドンで三ツ星レストランを目指すお話しです。

失踪した3年は何をしてたかというと、アメリカのルイジアナのお店でひたすら牡蠣の殻剥き。
3年でその数、百万個。1日あたり1000個。
その数を毎日ひたすらメモするところがストイック。

ちなみに牡蠣の殻剥きの世界大会があるみたいで、チャンピオンクラスになると3分で30個くらい。
このペースだと1時間で600個くらい剥けるので1000個はそんなに凄くないのかな?

この映画色々詰め込まれてていいですよね。
まず主人公自身のアルコール依存や薬物依存からの更生。
旧友の給仕長トニー(ダニエル・ブリュール)のアダムに対する同性愛。
ライバルシェフのリース(マシュー・リス)との分子ガストロノミーをめぐる争い。
スカウトしたエレーヌ(シエナ・ミラー)とのロマンスなどなど。

個人的にツボだったのは、スカウトするためにエレーヌをバーガーキングに呼び出したシーン。
バーキンめっちゃディスってました(笑)

エレーヌは何でバーキンに呼び出す?と言って食べない。
でもアダムはジャンクな物でも食べる。
またこのシーンに限らず屋台や市場の軒先の店でも食べる。
どんなものでも自分のフードビジネスの判断材料にするんですね。

一方のエレーヌは母親が子供に作ってあげるような料理。
優しい温もりのある手料理を目指してる感じがして、二人の料理に対するスタンスの違いが分かりやすく描かれていた気がしました。

あとやっぱり、ライバルシェフのリースが積極的に取り入れてる分子ガストロノミーをけなしてるシーンでしょうか。

参考 分子ガストロノミー – Wikipedia

アダムは真空調理法のこともコンドームとか言って馬鹿にしてました。
アダムは部下からも、フライパンなんてもう古いとか言われてて、この辺の料理界のトレンドの入れ方も面白かったです。

ところでアダム・ジョーンズのモデルはゴードン・ラムゼイだそうですが、世界と比べると日本での知名度は低いですよね。
ゴードンのお店は日本から撤退してしまいましたし、日本だとフレンチといえば、ジョエル・ロブションやアラン・デュカスの方が有名な気がするんですが、日本では『ヘルズ・キッチン〜地獄の厨房』が放送してないからかな?と思ったらBS11で放送してました。
日本でいうとラーメンの鬼・佐野実さんみたいな存在の方ですね。

Hell's Kitchen
Gordon Ramsay's culinary boot camp moves to the USA as the terrifying world-renowned Head Chef slices and dices a group ...

最近の料理映画はクオリティが高くて、出てくる料理が綺麗で美味しそうでたまりません。
昨年の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』はキューバサンドだったので、美味しそうなお店探して食べにいきました。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました 評価と感想/モノ作りをする全ての人へ
うん、いいですねー面白い、お勧めです  ☆5点 予告編 映画データ あらすじ ロサンゼルスにある一流レストランの<総料理長>カール・キャスパーは、メニューにあれこれと口出しするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければな...

本作のフレンチとなると、おいそれとは食べられないのが残念です。
コンラッド東京のフレンチで映画とタイアップしたメニューをやってるんですが食べてみたいです。

http://www.25ans.jp/news/gourmet/16_0609/

あと、やっぱり食事はみんなでするのがいいですね。

鑑賞データ

角川シネマ有楽町 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2016年 67作品目 累計78100円 1作品単価1166円

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