あらすじや予告のイメージと違った ☆3.5点
予告編
映画データ
あらすじ
「僕らは自由でありさえすればいい」──ブルックリンに暮らすドキュメンタリー映画監督のジョシュ(ベン・スティラー)と、映画プロデューサーのコーネリア(ナオミ・ワッツ)は、子どものいないミドルエイジの夫婦。友人のベビー自慢にうんざりしてそう語り合ったが、どこか負け惜しみに聞こえるのもわかっていた。
高く評価された前作から8年、いつまでたっても新作を“編集中”のジョシュは、アートスクールの講師をしていた。ある日、聴講生の20代の夫婦に声をかけられる。夫のジェイミー(アダム・ドライバー)は監督志望で、ジョシュをリスペクトしていると熱く語り、“アイスクリーム職人”だという妻のダービー(アマンダ・サイフリッド)は、そんな夫を応援していた。
作品を見てほしいと、ジェイミーの家に招待されたジョシュとコーネリアは、彼らの暮らしぶりに目を見張る。レトロな音楽と映画をLPレコードとVHSテープで収集し、家具は手作り。インスピレーションの沸くままに映画を撮り、イベントを開催し、まさに生活すべてがアートなのだ。彼らのユニークなセンスにすっかり心を奪われる。
SNSに支配される生活で出不精になっていたジョシュはジェイミーと、ベビー連れの友人にイヤイヤ付き合っていたコーネリアもダービーと、誘われるままに街に繰り出すようになる。二人は日に日にエネルギーを取り戻し、マンネリだった夫婦の関係も刺激に満ちていくが……。
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
劇場の予告編を何回か見てまして『LIFE!』でのベン・スティラーが好きだったので同じニューヨークを舞台にしたコメディなので見に行きました。
あらすじや予告では40歳を過ぎて子供のいない夫婦が20代の若い夫婦に影響されて変わってく、みたいな話だと思ったのですが、若い夫婦の夫ジェイミー(アダム・ドライバー)は野心家で、計画を持ってジョシュ(ベン・スティラー)に近づいていた、というちょっと怖い話なんですが、そんなにジェイミーが非難されることもなく、やったもん勝ち的な描かれ方をしてる不思議な映画でした。
まぁ思えば、大学の講義を聴いて声を掛けたとこまではいいんですが、その後レストランまで同じ店っていうのが怪しかったんですよね。
対象を調べあげて計画的に近づくって、サスペンスの題材になるんですが、そういう方には転ばなくて、あくまで都会的でおしゃれなブラックコメディに仕上げてます。
そういう点でウディ・アレンっぽいのかな?
アレンの『マッチポイント』では殺人まで犯すのに主人公は逮捕されなかったので、そういう点は似てると思います。
話としては、ドキュメンタリー映画作家として良い作品を作ることにこだわってきた主人公が、40過ぎても大成しなくて、夫婦としても子供が出来なく諦めていて、周囲の同年代の友人たちは子供が出来て疎遠になっていったところに、刺激を受ける若い夫婦に出くわし影響されて、でもその若者は野心家で自分が利用されてたことに気付き、夢を諦め、現実的な選択肢として発展途上国の子を養子にもらうって話なんですが、監督が何を言いたいのかはよく分からなかったです。
ただ40過ぎて身体が色々しんどくなるというのは共感できました。
エンドロールでチャールズ・グローディンの名を見つけ、ロバート・デ・ニーロとの『ミッドナイト・ラン』以来だ!と思ってどこに出てたんだろ?と思ったら、コーネリア(ナオミ・ワッツ)の父役でドキュメンタリー映画の巨匠、ブライトバート役でした。
もう、おじいちゃんだったので全然気づきませんでした。
現在81歳。
ミッドナイト・ランのとき既に53歳だったんですね。
もう少し若いと思ってたので、二度ビックリしました。
鑑賞データ
TOHOシネマズみゆき座 ファーストデイ 1100円
2016年 88作品目 累計99300円 1作品単価1128円
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