Mr.タスク 評価と感想/セイウチ人間現る

Mr.タスク 評価と感想
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よいですねー、ニヤニヤ ☆4点

予告編

映画データ

http://cinema.pia.co.jp/title/167541/

あらすじ

ポッドキャストを運営するウォレス・ブライトン(ジャスティン・ロング)は、投稿されてきた動画「キル・ビル少年」で片足を失った少年を取材するためにカナダを訪れる。しかし、少年はすでに自殺しており、取材は叶わず落胆するウォレス。とあるバーに立ち寄ったとき、航海の話を聞いてほしいという元船乗りの老人がいることを知り、面白いネタになるかもしれない思い、人里離れた彼の家を訪ねる。
車椅子に乗った老人は、ハワード・ハウ(マイケル・パークス)と名乗り、手厚いもてなしを受けるウォレス。
ハワードはゆっくりと口を開き、自身の経験した壮絶な航海の話を始める。1959年に船が氷山にぶつかり難破。海を漂流したときに、セイウチに助けられたと言うのだ。聞きながら紅茶に手を伸ばすウォレスだが、それには睡眠薬が含まれており、たちまち気を失ってしまう。目が覚めると車椅子に縛り付けられ、さらには足の感覚がなく、パニックになる。ハワードに事情を尋ねると、毒グモが足を噛み、医者を呼んだが救急処置で足を切り落としたと説明される。あまりにもチグハグなハワードの答えに怒りを覚えるが、睡眠薬の効き目が強く、また深い眠りへと落ちてしまう。
ウォレスは気がつくと夕食のテーブルにつかされており、目の前ではハワードが食事をしていた。引き続きハワードを問い詰めるも、ありもしない話をひたすら続け、さらにはふざけた歌を歌いだす。我慢のならなくなったウォレスが「いかれジジイ!」と叫ぶと、車椅子に乗っていたはずが、勢いよく歩み寄り、ウォレスに平手打ちを食らわす。そこでハワードが「これから君はセイウチになるんだ。”Mr.タスク”。」と告げる。
ハワードの目を盗み、恋人アリー(ジェネシス・ロドリゲス)、そして友人のテディ(ハーレイ・ジョエル・オスメント)に電話をかけるもつながらない。なんとか留守電を残したのだが、背後からのハワードの一撃を食らい、また気を失ってしまう。そしてハワードは本格的なセイウチ化手術に取り掛かるのだった。
留守電を聞いたアリーとテディは、ただ事ではないと察知し、彼の捜索へと乗り出す。警察に紹介されたギー・ラポワンテと名乗る最高に嘘くさいアル中のカナダ人探偵と協力し、ウォレスの足跡をたどり始める──。

(公式サイトhttp://kibasan.jp/story/index.htmlより引用)

ネタバレ感想

さあ、今年はこのあと『ムカデ人間3』も控えておりますぞー。

上映前の予告でも、セイウチ見る方にムカデより、ってやってましたよ。ニヤニヤ。

ハーレイ君、来日時のニコ生見ましたが、すごく気さくなよい青年ですねー。ファンになっちゃいました。

えー、今回はジャスティン・ロングと共にポッドキャストの運営役ですか。
二人とも声がいいですよね。DJ(ディスクジョッキー)向き。

初っ端のアホ動画はネタかと思ったら、本当に片足切断で、後の主人公の運命を暗示してるんですねー。怖いですねー(淀川長治風に)

序盤のポッドキャストの放送はタランティーノよろしく、二人のマシンガントーク。ただこのポッドキャストの放送は、毎週楽しみに聞いてる人には面白いんだろうけど、初見には辛い感じでした。

それから、ジャスティンがカナダに行って、ハワード・ハウ(マイケル・パークス)に会って、航海のときのヨタ話聞いてるときも、結構セリフ多い映画だなぁダルいなぁと思って心配になったんですが、見事、睡眠薬で眠らされて足切断されてからは絶好調な展開になりました。

まずハワード・ハウ(マイケル・パークス)とウォレス(ジャスティン・ロング)の掛け合いっぷりがいいです。
あのハワードのとぼけっぷりが最高。適当な嘘ばっかり付いてて。

それで待ちに待って登場するセイウチ人間のビジュアルに歓喜。
余談ですが、日本ならナイロン100℃の大倉孝二さんがやったらハマるんじゃないかと思いました。

で、それからそれから、謎の変な探偵が登場してから更に面白くなります。
クレジット表示もされないカメオ出演てことですが、ジョニー・デップ出ずっぱりです。
でも特殊メイクと気づかないような特殊メイクでジョニー・デップといわれても分かりません。

でも演技(役作り)はしっかりしているので、さすが一流役者です。空気感変わります。
この酔いどれ探偵が、酔えば酔うほど強くなる酔拳みたいなおっさんで頼もしくて、話がトントントンと進みます。
実娘(リリー=ローズ・デップ)との共演シーンでの伏線の回収の仕方も中々見事で、この辺りは脚本とかも上手いなぁと思いました。

この映画、ふざけた設定のホラー・ブラック・コメディですが、役者陣の演技がとてもよくしっかりした作りになってます。可笑しい中にも悲哀さがあるんですよね。

セイウチ人間になってしまったウォレスの悲哀はエレファントマンに通じるものがあったりして、ただのグロ映画って訳でも無い気がしました。

鑑賞データ

新宿シネマカリテ HP割引クーポン使用 1500円

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