キャッチコピーに騙された ☆2点
予告編
映画データ
あらすじ
芸術系の女子校。創作活動に取り組む女子生徒たち。かつて天才芸術家と持て囃された藍(清野菜名)は、事故で怪我を負った時の影響で、心に傷を抱えてしまい、今では眠ることもできず授業もドロップアウトし、誰ともまともに交わることができなくなっていた。
再び広告塔として利用するため全てを黙認し、決して専門病院に入院させない学園の上層部。
そんな特別扱いされる彼女を苦々しく思う担任。嫉妬を募らせる同級生たち。
教室やトイレで繰り返されるイジメや嫌がらせ。孤立し、心やすまる場所のない日々の中、彼女は、創作に没頭する。群発する地震。響く大量の鳥の羽音。校内で流れ続けるクラシック。ここは何かがおかしい
(公式サイトhttp://mukokuseki-movie.com/story/index.htmlより引用)
ネタバレ感想
「ラスト15分に訪れる衝撃の展開!」のキャッチコピーに興味を惹かれて観に行ったのですが…。
押井守監督、名前は聞いたことあります。
『パトレイバー』の人ですよね。
ですが『パトレイバー』はちゃんと見たことありませんので、押井作品をしっかりと観るのは本作が初めてになります。
それでストーリーを完全にネタバレしてしまうと、以下の様になりますので知りたく無い方は絶対に読まないで下さい。
(ネタバレ)
戦争状態にあるロシアっぽい架空の国の少女戦闘員が、戦闘中に負傷し気を失ってる間に敵国の戦闘員にレイプされてて、その、気を失ってる意識化(夢)の中のお話です。
夢の中では、美術の女子校の生徒で、周囲の人とは協調出来ずに、眠れず不安な日々を過ごしている感じで、取り壊しが決定している講堂で謎の金属オブジェを完成させることに取り憑かれています。
それでラスト15分の衝撃の展開というのは、その気を失ってる状態から目を覚まし、自分をレイプしている敵国の戦闘員を殺害し、戦闘に復帰してからの一連の戦闘シーンのアクションで、このアクションシーンは見応えがあります。
園子温監督作の『TOKYO TRIBE』でも、清野菜名さんは凄いアクション(このときはヌードにもなってましたね)を見せていましたが、現在、若手No.1アクション出来る女優さんだと思います(昔の志穂美悦子さんとかのジャパン・アクション・クラブじゃないでしょうから、御本人がそこを目指してるのかは分からないですけど)。
でもですねー、はっきり言って戦闘シーンが起きるまでは眠くなります。
台詞もそれほど多くないですし、無駄に長回しですし。
白日夢で詩的っぽい映像・雰囲気を撮りたいのは分かるんですけど、如何せんつまらないです。
ラスト15分の戦闘シーンと落差をつける為なんでしょうけど、100キロ位の球速の球を投げ込まれてて、最後130キロ位の速球を投げ込まれましても…
まぁ監督がこういう画を撮りたいんだろうなーというのは理解出来ました。
美少女が戦闘服着てっていう、ミリタリーフェチっていうんでしょうかね、そういうのは分かりましたが、特に映画として何かテーマとかメッセージがある感じではなかったですし、それぞれ出演されてる役者さんや監督さんのファンが観に行かれる映画かなぁと感じました。
ただ地震のシーンが、頻繁に挿入されるので、明らかに東日本大震災の影響は受けてると思いますし、震災後の人々の不安を描いてるとも思いますが、それほど哲学的でもないですし、やっぱり中途半端な気はいたします。
鑑賞データ
新宿バルト9 夕方割 1300円
コメント