あとから気づいたキム・ベイシンガー ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
パリ。最新小説を書き終えるために、ホテルのスイートルームにこもって仕事をしている、ピューリッツァー賞受賞作家のマイケル(リーアム・ニーソン)。妻エレイン(キム・ベイシンガー)とは別居して、野心的な作家志望のアンナ(オリヴィア・ワイルド)と不倫関係にあるが、アンナにも秘密の恋人がいる。
ローマ。いかがわしいアメリカ人ビジネスマンのスコット(エイドリアン・ブロディ)は、ファッションブランドからスーツのデザインを盗もうとしていた。あるバーで美しいエキゾチックな女性(モラン・アティアス)に一瞬にして目を奪われたスコットは、彼女が娘と久しぶりに再会しようとしていることを知る。そして密輸業者から娘を取り戻すためのお金を盗まれたと聞いたスコットは、彼女を助けたい衝動に駆られる。
ニューヨーク。昼メロに出演していた元女優のジュリア(ミラ・クニス)は、6歳の息子をめぐって有名な現代アーティストである元夫のリック(ジェームズ・フランコ)と親権争いの真っ最中だった。経済的支援をカットされ、膨大な裁判費用を抱えたジュリアは、かつては頻繁に泊まっていた高級ホテルで客室係として働きはじめる。ジュリアの弁護士であるテレサ(マリア・ベロ)からは、裁判所の心証を変えるため、精神科医の鑑定を受けることをすすめられているが――。
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
評価が高そうだったので観てきました。
台詞がキーワードになっているとの声があったので、事前に公式サイトで予告編を見ての鑑賞です。
3組の男女が織り成す極上のミステリーということで、何か殺人事件的なものがあるかな?と思ったのですが、そうではなかったです。
ミステリーということで冒頭から注意深く観ました。
3組の男女の物語は事件らしい事件は起きず、どう交錯していくのかと思って観てましたが、ローマとニューヨークのお話は、どうやら「失った子供を取り戻す」で共通している感じが見えてきました。
そしてニューヨークとパリのお話は、ホテルという舞台が共通していますが、しばしば空間的(地理的)な錯覚を起こすような演出。
ローマとニューヨークのお話に、パリのお話がどう絡んでいくかですが、これは最後の方になって分かりました。
パリ編の主役というかこの映画全体の主役である小説家(リーアム・ニーソン)が誤って死なせてしまったわが子に対する葛藤と贖罪の物語。
公式サイトの予告編で最初に出てくる「登場人物を通してしか実感できない小説家の話だ」というセリフに全てが集約されていました。
子供を誤ってプールで溺死させてしまった訳ですが、そういわれれば映画の冒頭でグラスの中にコインが沈まる暗示的な演出もありました。
全部の結末を知ってからまた観ると、各シーン毎に新たな発見ができる映画ではないかと思います。
鑑賞データ
シネマメディアージュ レイトショー料金 1300円
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