追憶の森 評価と感想/謙さん頑張ってくれたけど変な描写の日本は変わらず

追憶の森 評価と感想
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自分にはあまり響かなかったな、と  ☆3点

予告編

映画『追憶の森』本予告(90秒)

映画データ

追憶の森 (2015) - シネマトゥデイ
『ミルク』などのガス・ヴァン・サント監督が、「The Black List 2013」(製作前の優秀脚本)に選出された脚本を映画化。
追憶の森|映画情報のぴあ映画生活
『追憶の森』は2015年の映画。『追憶の森』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。

あらすじ

富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海。その鬱蒼とした森の中に、恐る恐る足を踏み入れるアメリカ人男性がいた。彼の名はアーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)。片道切符を手に日本へやって来た彼が樹海を訪れた目的はただひとつ――それは、自らの人生を終わらせることだった。森の開けた場所に腰を下ろし、ゆっくりと永遠の眠りにつく準備を始めるアーサー。そんな彼の目の前に、傷ついた身体をひきずりながら森の出口を求めてさまよう日本人男性(渡辺 謙)が現れる。「ここから出られない。助けてくれ」と懇願する男を放っておくことができなくなったアーサーは、寒さに震える男に自分のコートを着せかけ、出口に続く道へと誘導する。しかし、さっき通ったはずの道はなぜか行き止まりになっており、既に飲んでいた薬にふらつきながら歩いていたアーサーは崖から転落して怪我を負ってしまう。それは、アーサー自身の人生を象徴するかのような出来事だった。

アーサーは結婚生活に問題を抱えていた。原因は3年前の彼の浮気。それ以来、妻のジョーン(ナオミ・ワッツ)は酒に逃避するようになり、事あるごとにアーサーを責めた。さらに、大学の非常勤講師に転職して収入が激減したアーサーと、不動産仲介の仕事で高収入を得ているジョーンの間に生じた経済的な格差が、夫婦の溝をいっそう深めた。ジョーンに対する愛情が消えたわけではなかったが、自分の努力だけではどうにもならない状況にアーサーは苛立ち、苦悩する日々を送っていた。そんな中ジョーンの病気が発覚。夫婦の関係には新たな道が開けるはずだった。

アーサーが樹海で出会った日本人は、ナカムラ・タクミと名乗った。森をさまよう中で小川をみつけたタクミは、「下流に向かって進もう」とアーサーに提案する。しかし川は途中で途切れ、寒さに震えながら歩く2人の頭上には無情にも雨が降り注ぐ。雨風をよけるために2人は洞窟の中に避難するが、洞窟の中に石と鉄砲水が流れ込み、押し流されたタクミは意識を失ってしまう。ぐったりしたタクミを励まし、必死に介抱するアーサー。偶然にもテントを発見した彼は、その中に残されていたライターを使って暖を取り、ひと時の安らぎを得る。

その夜、タクミと共にたき火を囲んだアーサーは、樹海への旅を決意させた出来事を語り始めた。「絶望して来たんじゃない。悲しみでもない。罪の意識で来た。僕たちは相手への接し方を間違っていた」。タクミに心を開いたアーサーの口からは、深い悔恨の言葉がほとばしり出る。だが、その時アーサーはまだ知らなかった。コート、タクミの妻子の名前、岩に咲く花、水辺、『楽園への階段』、『ヘンゼルとグレーテル』――樹海で起きたすべての出来事が1本の奇跡の糸で結ばれることを……。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

2013年のブラックリスト(製作前の優秀脚本)を、かねてから日本を撮影したいと思っていたガス・ヴァン・サント監督が映画化した作品だそうです。

映画は所謂「外国人から見た日本」的な描かれ方(何か少し変)をしているので、自分的にはどうしてもそこが気になってノレませんでした。

まず、新幹線の座席が対面(あのシーンで対面にする必要がよく分からない)。

それから青木ヶ原まで行くタクシーが1970年代後半から80年代前半の車でどこから見つけてきたんだよという代物(笑)
まだ映画が序盤だったので時代設定がその頃なのかな?と思いましたが、新幹線は0系じゃなかったし、そのあとも「携帯電話を持ってるか?」という会話も出てくるので、もっと最近だなと。
結局、時代設定は現在でした。

それからトランシーバーのボタンの変なカタカナ(笑)

それと渡辺謙さんにスピリチュアル的なことを語らせるのですが、それもあんまり日本的なことではないですし。

そして何よりも青木ヶ原樹海がどうも日本に感じられなかったんですよね。
自殺者を思い留まらせる看板が日本語と英語で表記されてるのはアリかな?と思ったんですが、樹海の空撮の映像は日本ぽく無かったですし、川を途中で見つけて下っていけば出られるみたいな会話があるんですが、樹海に川なんてあったっけ?と思いました。

それもそのはずで、実際、森の中での撮影は殆どがアメリカだったようで、日本での撮影は3日間くらいだっだそうです。
日本では撮影許可が下りづらいので、それはそれで別に構わないのですが、それなら舞台が青木ヶ原である必要性もないよなと。

そもそも最初に感じたのは青木ヶ原樹海が外国の方には自殺の名所であることを知られているのかな?と思ったんですよね。

何しろ劇中のマコノヒーはわざわざアメリカから飛行機に乗って一直線に樹海に向かいますからね。
まあこれは後でちゃんとなぜそうなるのかが明らかにされるのですが。

調べてみるとネットが発達したおかげで、元々、外国人には人気のあった富士山ですが、そのすぐ近くという事もあり、溶岩土壌が生む独特の原生林の美しさと自殺者が多いという不思議さが話題になってるみたいで、知ってる人は知ってるみたいです。

でも今度は、その美しい森と死が同居する場所という点がウケているのなら、青木ヶ原樹海をもっと撮らなくちゃ意味ないよなぁと思いまして、アメリカの森なら『レヴェナント』の方が圧倒的に綺麗だったぞ、と思ってしまいました。

うーん、だから結局、中途半端だったというか。

キャッチコピーにある、「パズルのピースがすべてはまったあと」とか「全ての謎が解けた時」は、私は悔しくも妻の名前がキイロ、娘の名前がフユに違和感を感じながらも、学生が英語にするまで気づかなかったんですがorz

分かっても「あ、ああ」と軽いアハ体験となるだけで、そこまで感動しないというか…

妻に関心を持たなかったことを悔いて、妻が好きな色や季節を知らなかったっていうのがそんなに大事とは思えなかったんですよね。

マコノヒー演じるアーサーは、稼ぎの少ないヒモみたいな状態でしたし、そのきっかけを作ったのも自分の浮気な訳で、妻にグチグチ言われても仕方ないと思ったんですよ。
ヒモならヒモらしくしてろよと思いまして。

結果的に奥さんが怒りっぽくなったのは脳にできた腫瘍のせいもあるんですが、結局、私がアーサーに感情移入できなかったことに尽きると思います。

渡辺謙さん演じるタクミもスピリチュアルな会話から、人間ではないだろうなぁと思って観てましたから、最後の驚きも無いんですよね。
意外だったのは、シリアスな話なのに、迷ってる途中2回くらいギャグ言うんですが、それもスベってたのがツラかったです。

あ、あとインディペンデント系の映画なのですが、監督・キャストが有名なわりに物凄く画面から低予算臭するのも珍しかったです。
それでも調べてみると製作費2500万ドルくらいあるんですけど、マコノヒーの出演料に消えちゃったんですかね?

カンヌでブーイングが出たそうで、監督は『エレファント』の時もそうだったと強がっていたらしいですけど、私もブーイング出たの何となくわかりますね。

どっちかというと失敗作じゃないかなぁという気がします。

 

日本が変な感じに描かれていた映画

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鑑賞データ

イオンシネマ板橋 ハッピーマンデー 1100円
2016年 46作品目 累計54300円 1作品単価1180円

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