うーん、これって面白いかなぁ? ☆2点
予告編
映画データ
あらすじ
日の出化粧品の美人社員・三木典子(菜々緒)が殺害された。典子と同期入社をした地味な女性・城野美姫(井上真央)に疑惑の目が向けられ、美姫の同僚やかつての同級生、家族らワイドショーの取材を受けた関係者は彼女について衝撃的なことを語る。やがて報道やインターネットで過熱気味に取り上げられ、噂が一人歩きしていく……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
映画館の予告編で観て面白そうだなぁと思い鑑賞。
『告白』と同じ湊かなえさんの小説の映画化で原作は未読です。
『告白』はテレビで観ましたが面白かったので少し期待値が上がったのは否めません。
原作では事件を追うのがフリーの週刊誌記者だったのが、映画ではワイドショーの映像ディレクターに変わってるようですが、大筋では変わらないんですかね?
公開時の舞台挨拶で、菜々緒さんの「ヒットしなければTwitterやめます」発言にあるように製作側は『告白』のヒットもありますし、自信があるのでしょうけど観終わってからの率直な感想は、ちょっと雑かなぁと思いました。
形式としては『告白』と似てますよね。
関係者がそれぞれ独白していく展開で、同じ場面でもそれぞれの主観が入っていて別のことのように語られる。
観客はいったいどの話が本当で、犯人は?動機は?ってなる訳です。
映画に何でもリアリティを求めるべきではないと思うのですが、こういった社会派のドラマの場合にはもう少しリアリティが欲しいなというのが正直なところです。
この映画では殆どワイドショーの独自取材で事件を扱っていますが、ワイドショーが追っているような話は、既に警察が掴んでいるはずでしょうが、劇中では警察への取材もなく関係者へのインタビューのみで番組を構成していく。
これが何年も迷宮入りになっているような事件で、ワイドショーが独自に事件を掘り起こして取材していくというのだったら分かりますが、まだ起きたての事件で警察の捜査も進展する中でこの展開はありえないと思いました。
テーマとしても報道被害やネット炎上を扱っているようですが、原作では架空のSNSだったのが、映画ではTwitter社の協力の元、描かれてますが、綾野さんのフォロー・フォロワー数が少なかったり、エアリプでのやりとりだったりでいまいち正しく描かれてない気がしましたし、それほど炎上してません。
報道被害の方も各社から集中砲火って感じではないので肩透かしを食らいました。
報道被害っていうなら『さよなら渓谷』くらい描かないと、と思いました。
ただこうなると、話の大筋からして、映画がどうのこうのというより、原作が弱いのかなぁと思いました(呪いの話とか貧弱ですもの)
あんまりほめるところがなくなっちゃったんですが、主演の井上真央さんの演技はおどおどした感じがよく出てて良かったです。
ただ全体的に若手の豪華俳優陣が出てる割にもったいないかなと思いました。
染谷将太さんの使い方とかもったいないですよね。
という感じで結局最後もダメだしになっちゃいました。
鑑賞データ
TOHOシネマズ六本木 TOHOシネマズデイ 1100円
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