是非、映画館の大スクリーンで! ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
1976年8月、F1ドイツグランプリ(GP)。
スタート直前、二人の男が視線を交わす───ジェームス・ハントとニキ・ラウダ。
宿命のライバルの出会いは6年前に遡る。
F1参戦を目指すレーサーたちがしのぎを削るF3のサーキット、その日、人気レーサーのハントを苦しめたのは新人ニキ・ラウダ。
2台はデッドヒートを繰り広げるが、ハントの攻撃的なアタックを受けてラウダがクラッシュ。
ラウダは、受賞台で勝利を誇るハントに中指を上げた。オーストラリアの資産家の息子として生まれたニキ・ラウダ。
政界と財界に君臨する父親からレーサーに猛反対され勘当されるも、類まれな交渉力で自身の命を担保に銀行の融資を自ら取り付けて、持参金付きで財政難に喘ぐF1チームに加入。
さらにプロ並みのメカ知識を武器に、自身のポテンシャルを誇示するかのようにすぐさま車体の改良に着手し、オーナーやチームメイトのレガッツォニー、そしてエンジニアたちの信用を勝ち得るのだった。
一方、イギリス出身のジェームス・ハントは、レースの直前にも酒を煽り、女を抱くことを常としている享楽的なプレイボーイ。
怖いもの知らずのアグレッシブなドライビングテクを持つ陽気な性格のハントに惹き付けられたF3時代からのスポンサー貴族のアレクサンダー・ヘスケス卿が自腹でチームを設立したことで、ハントもラウダを追うようにF1参戦を果たす。1975年、名門フェラーリのエースドライバーへとステップアップしたラウダは、恋人マルレーヌの応援を受けて、ワールドチャンピオンに登りつめる。対するハントはスーパーモデルのスージー・ミラーと結婚するも、独身期と変わらぬハントのスタンスが災いし、不仲に。
さらにスポンサーであるヘスケス卿が資金難に陥り、F1から撤退。
「同じ車なら俺が勝つ」とラウダを挑発するハントだったが、「車の性能も実力のうちだ」と一蹴されてしまう。
自暴自棄となり酒に溺れ、妻との溝も決定的になっていくハント。
しかし彼に夢を見続けているかつての仲間が必死に売り込んでくれたおかげで、強豪チームであるマクラーレンのドライバーの座を得る。1976年、ラウダはシーズン中盤までの9戦で5勝を挙げ、2年連続のワールドチャンピオンへ向けて視界良好。
ハントはスペインGPで一矢を報いて1位でゴールするが、「車幅が規定よりも広い」というラウダの抗議が通り、記録取り消し、失格処分となってしまう。
さらに人気俳優との熱愛で新聞一面を飾った妻スージーと、すぐさま離婚。
ところが、その鬱憤を晴らすかのように吹っ切れた走行で巻き返し図り、フランスGPで優勝。その後スペインGPの失格も取り消され、一気にポイントを積み重ねていく。
一方、シーズン途中でマルレーヌと結婚したラウダは、「幸せは僕を弱くする。迷いが生まれる」と不安を口にするようになる……。8月1日、ドイツGP。
”墓場”と呼ばれる世界一危険なサーキット、ニュルブルクリンクは悪天候に見舞われていた。
安全を重視するラウダはレースの中止を訴えるが、ポイントを稼ぎたいハントたちの反対に遭い、レースは決行されることになる。
そして、レースの序盤でラウダの車がクラッシュ。
400℃の炎に包まれ、瀕死の重傷を負ったラウダは、生死の境をさまよう……。
事故の一因は自分に。
自責の念にとらわれるハント。
奇跡的に一命を取り留めたラウダだが、レーサーは復帰は絶望的だった。
マルレーヌの献身的な看病のもと過酷な治療に励むラウダ。
施術室のテレビには、地元のイギリスGPで勝利したハントの姿が映っていた。ニュルブルクリンクの悪夢からわずか42日後、再起不能だと囁かれていたラウダがイタリアGPの会場に姿を現し、復帰を宣言した。
ラウダのもとに駆け寄り、「俺のせいだ」と事故を謝罪するハントにラウダは答える。
「そうだな。だが、テレビで君の勝利を見て生きる闘志が湧いた。僕をここに戻したのも君だ」
レース前に行われた復帰会見で一人のジャーナリストがラウダの焼けただれた顔を揶揄すると、ハントはその男を呼び出して激しく殴りつける。
ラウダの無事を祈り、サーキットに戻ってきたことを一番喜んだのは、他でもなハントだったのだ。
復帰戦でラウダは4位と健闘。
奇跡の復活を祝福する大勢のファンがサーキットへとなだれ込んだ。最終決戦の地は豪雨に霞む富士スピードウェイ。
ラウダ68ポイント、ハント65ポイント、その差僅か3ポイント。8万人のずぶ濡れの観衆が見守る中、二人は視線を交わし、アクセルを踏み込む。
限界のその先へ。(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
いやー、面白かったです。
若い頃は車もよく運転しましたし、イニシャルDとか、そういうのも読んでたんですが、現在は車への興味は全く失われていたので、自分でも意外でした。
でも、昨年初めて見たワイルドスピードシリーズの「ユーロミッション」もすごく面白く感じたので、やっぱり自分は男なんだなぁと再認識してる次第です。
『アポロ13』とか『ダ・ヴィンチ・コード』でおなじみの巨匠ロン・ハワード監督の作品ですね。なんかレースものってイメージが湧かなくて意外な感じがしました。
アメリカってF1よりインディとかNASCARの方が盛んなので、ハリウッド映画のレース物でF1って珍しいと思いました。
トム・クルーズの『デイズ・オブ・サンダー』やスタローンの『ドリヴン』より個人的には面白かったです。
でもウィキペディアで見ると興行収入5000万ドル弱。
やっぱりアメリカだとそんなにヒットしないんですね。
見れば面白いのにと思いました。
ジャンルとしてはスポーツノンフィクション物とでも言うんでしょうか。
実際の試合とかレースを見てる時は、その背後にあるドラマを知らなかったりして、それほど感動しないんですが、こういう風に物語になると面白いです。
「江夏の21球」とか雑誌Numberがこういうの得意ですよね。
F1は日本で盛り上がってた黄金期、プロストとセナの時代はテレビで見てましたので、ニキ・ラウダの名前は知っていましたが、ジェームス・ハントは初めて知りました。
F1の世界ではセナの死亡事故以降、安全体制がかなり確立されたようで、ドライバーの死亡事故は起きてないみたいですが、この映画の1970年代は映画の中でも言っていたように、25人のうち2人は死ぬという高確率だったようで映画を更にスリリングな物にしてたと思います。
全体の映像は最新という感じではなくて70年代っぽい、古い感じになっていましたが(主にドラマ部分)、レースシーンは古い感じの中にCGをうまく入れてあって迫力がありました。
最後の日本GPの雨のグリッドシーンとかカッコよかったです。
音楽もハンス・ジマーで良かったですし、レースの爆音も映画館で味わってこその作品だと思うので、DVDで観るより映画館で見た方が面白いと思います。
鑑賞データ
TOHOシネマズ日劇 特別価格 1000円
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