前作には及ばずですが ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
下町、谷中。師匠・志ん米(尾藤イサオ)の自宅に住み込みながら修行中のマジメすぎる落語家“のようなもの”出船亭志ん田(松山ケンイチ)の落語は、小学生が国語の教科書を読んでいるようで一向に芽が出ない。同居している師匠の娘、夕美(北川景子)に秘かな想いを寄せているのだが、いつもイジられっぱなしでこちらも全く振るわない。ある日、志ん田は師匠から、昔一門にいた兄弟子・志ん魚(伊藤克信)を探し出すように命じられる。一門のスポンサーである女会長のご機嫌とりのため、彼女がお気に入りだった志ん魚を復帰させようという魂胆だ。しかし、ようやく見つけ出した志ん魚は、落語とは無縁の生活を送る55歳の男になっていた。大師匠の死後、もう二度と落語はやらないと誓い、気ままにのんびりと暮らしている。そんな彼の心を動かそうと、志ん田は師匠の命令で志ん魚と男二人のおかしな共同生活を始めることになる。やがて志ん田は、のん気に暮らしながらも自分らしく楽しく生きる志ん魚の姿に、自分の中に足りないものを見つけ出していくのだった。一方、志ん魚も不器用ながらも真っ直ぐな志ん田に昔の自分を重ね、忘れかけていた落語への愛を思い出し始めていた……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
本作を見るにあたり『の・ようなもの』を20数年ぶりに見返したのですが、秋吉久美子さんのエリザベスさん、やっぱりいいですねー。
今見ると雰囲気が吉高由里子さんに似てますね。
森田芳光監督のデビュー作ですが改めて見ると『家族ゲーム』とか似てたんだなぁと思います。
巨大団地とかテーブルに横並びの構図とか、独特の間とかテンポとかシュールですよね。
本作は長く森田監督の助監督を務めた杉山泰一監督のデビュー作だそうですが、初期の頃の森田テイストには届かなかったかなぁと思います。
まあ長く助監督を務めていれば、映画的な技術は上手くなると思うので、自主映画出身の長編デビュー作のエネルギーや荒削りさは出ないですよね。
もう少し飄々とした空気感が出せればよかったんですけど、あの空気感は前作の伊藤克信さんに依るところも大きかったのだと思います(まぁ、素人をいきなり映画の主役に抜擢しちゃった訳でそんなことは滅多に出来ませんが)
本作で良かったのは、前作のメンバーが結構出ていてたので、これはホント凄いと思います。
もう35年前ですか!
伊藤克信さん、尾藤イサオさん、でんでんさん、小林まさひろさん、内海桂子師匠
特に小林まさひろさんは芸能界を引退されてたそうなので、出てきたとき(信州なのに蕎麦じゃなくて肉うどん屋)は、おおーってなりました。
あとカメオ的に出演されてる役者陣も豪華ですよね。
佐々木蔵之介さん、鈴木京香さん、鈴木亮平さん、ピエール瀧さん、仲村トオルさんetc.
主演の松山ケンイチさんはドラマ『ど根性ガエル』に比べると普通だったのであれでしたが、北川景子さんはとても可愛いく撮れてたので良かったです。
最近はドラマでもクールビューティーな役が多いので、ああいうちょっと粗野で雑なヤンキーチックな感じはいいですね。
御本人の公式LINEとか見てると面白い方なので、役柄がハマった感じがします。
映画的には前述したように、もうひとつ”ゆるさ”みたいなものが出てない感じがしたので☆的には3つですが、懐かしいメンバーとカメオ的ゲスト(それだけ森田監督が愛されている)と北川景子さんの短パン太ももで☆+1つです。
鑑賞データ
新宿ピカデリー ファーストデイ 1100円
2016年 9作品目 累計13000円 1作品単価1444円
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