凄くいい映画だと思います ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語――。(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
評判がすごく良かったので、公開7週目ですが観てきました。
「けいおん」は好きなアニメでして、京都アニメーション製作ということで、やっぱりキャラクターのビジュアルは凄く魅力的でした。
お話は、『あの花』と『ここさけ』を合わせたような感じでしょうか。
ここさけの喋れなくなってしまったという設定よりは、もう一段ハードな聾唖の設定でしたが。
凄くいい映画で感動したし、心揺さぶられたし、泣きそうにもなったんですが、お腹の奥の方にモヤモヤしたものがあったのも確かです。
それはたぶん、やっぱり、出てくる登場人物に腹が立ったのがあると思います。
映画を観てて思ったのは、「小学校のときの西宮に対するいじめを誰も謝ってないよなぁ」という事です。
石田に関しては母親に対する贖罪の意識もありますし、手話を覚えて自殺まで決意し、変わろうとしたことは評価できますが、まず西宮に最初にするべきは謝罪だろうと思いました。
これが最初にできたのは石田の母だけです。
植野や川井にいたってはもう論外で腹立たしいこと極まりないです。
植野に関しては石田に対するかすかな恋心が西宮に対する嫉妬となって表れたともとれなくもないですが、しかし自分は積極的にはいじめに参加してないという態度はどうでしょうか?
しかもその原因は西宮の態度に問題があると批判までする始末です。
相手を批判するならば、まずは自分の非を謝罪してからだと思いました。
川井にいたっては最悪ですね。
カマトトいうんでしょうか。
苗字通り、自分が一番かわいいという主義で、相手の気持ちに立って考えるということは皆無です。
でも、これ一番の問題は小学校のときの担任がクソ過ぎることでした。
西宮に対するケアも出来てないし、いじめ問題が発覚したときの対応もクソ過ぎると思いました。
あの担任の指導の元では、石田や植野や川井もあんな風に育ってしまうよなぁとも思いました。
救いがあったのは永束と佐原の存在で、まぁ、あれくらいの関係が普通だよなぁと思って観てました。
物語的には一見よかった風に終わってますが、植野や川井がどれだけ変われたかは疑問で、そこがモヤっとするところでもあります。
この映画、石田の姉の顔を写さないことや、姪のマリアがハーフだとか、明らかな父親(父性)の不在など、色々と深いところまで考察できると思うのですが、長くなりそうなので、この辺にしたいと思います。
鑑賞データ
新宿ピカデリー SMTメンバーズ 60P無料鑑賞クーポン 0円
2016年 121作品目 累計136000円 1作品単価1124円
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