ストーリーもきちんとあって面白かった! ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
大学に通うジャスティン(ロレンツァ・イッツォ)は講義で“割礼を強いられ、女性が過酷な状態に置かれる野蛮な部族”の存在を知り、国連で弁護士をしている父親が何とかしてくれるはずと訴える。
それを知った過激な慈善活動をしている学生グループのメンバーから集会への誘いをうける。
気乗りはしなかったが好みのタイプであり、カリスマ性のあるリーダーのアレハンドロ(アリエル・レビ)に惹かれ、参加することに。
アレハンドロは消えゆく部族を救う計画を練っていた。
ある企業団体が地下天然ガスを狙っており、ペルーにある未開のジャングルが破壊され、そこにいる先住民のヤハ族が危機に瀕しているというのだ。
しかし、ジャスティンは軽率な発言をしたことでその集会を追い出されてしまう。
翌朝、反省したジャスティンはアレハンドロに謝り、改めて彼の計画を聞くことにする。
その計画とは、現地に乗り込み携帯カメラでその一部始終を撮影、それをネットに上げてメディアの注目を集める、というものだった。
使命感に燃える若者達は現地の状況を調査し、計画を具体的に練り上げていく。
撮影に成功したら映像をすぐにTwitterに上げ、衛星を使ってネットで中継すれば企業団体に勝てると考えていた。
ジャスティンは彼の熱意に心打たれ、同行を決意する。
友人のケイシー(スカイ・フェレイラ)が心配する中、ジャスティンは仲間達とセスナ機でペルーへと飛び立っていく。
乗り物を乗り継ぎ、現地に着くと彼らは森林伐採をしている作業員たちと同じ作業着に着替え、「戦い」へと備える。
彼らがジャングルの奥地へと進んでいくと企業団体を発見、それぞれマスクをかぶり、工事現場を襲撃。
カメラで現場を撮影、生中継をしながら「ヤハ族の故郷!自然を壊すな!」と叫び続けた。
銃をもった警備員たちが現れ、緊張感が高まるも、アレハンドロはジャスティンが国連職員の娘だということを利用し、企業を糾弾すると、間一髪のところで警備員たちが銃を取り下げるのだった。
彼らのゲリラ戦は大成功に終えるも、そのまま強制送還される。
帰りのセスナ機の中、トレンドに自分たちの動画がトップになり、違法な森林伐採が世に暴露され、世界的に注目を集めたことを知る。
しかし、彼らの喜びが頂天に達したとき、セスナ機がエンジントラブルを起こし、アマゾンのど真ん中に墜落してしまう。
事故現場は凄惨なものになっていた。
仲間のうち数名は空中でセスナ機から吸い出され、着陸の衝撃で死亡者も出てしまった。
命からがら助けを求める彼らの前に人の姿が現れる。
それは体を真っ赤に染めた、彼らが守ろうとしていたヤハ族だった。
しかしヤハ族は友好的ではなかった。
毒矢で学生らを襲撃し、気絶させ、全員を捕らえてしまう。
気づいた学生たちは目の前で仲間の一人が生きたまま解体され、その肉片を頬張る信じられない光景を見せつけられる。
ヤハ族は人間を食べる習慣をもつ食人族だったのだ…。
捕らわれた彼らは一人、また一人と喰われていく─。(公式サイトhttp://green-inferno.jp/story.htmlより引用)
ネタバレ感想
映画館で予告を見たときから楽しみにしていた作品だったんですが、いざ公開が始まったら何となく熱も冷め、公開して10日も過ぎてからようやく観に行ったのですが、思っていたより脚本・ストーリーがしっかりしていて面白かったです。
観る前にレビューなどを読んでいたのですが、そんなにグロくないという声があり評価が高くなかったので心配していたのですが、映画として物語を進行させながら、ある種のエンターテイメント性もあってゴア描写も入れつつだと、あれくらいがバランスいいかなと思いました。
こういうホラーとかショックとかモンド映画は、昔のスナッフフィルムが無かった時代とは立ち位置が少し変わってきていると思うんですよね。
現在ではネットを探せばいくらでも本物を見れる時代になっていて、ただ単にグロいものを見たければそっちを見ればいい訳でして。
そういう意味でいうと、本作は映画としてある種のメッセージ性もありますし、前述したように物語としての推進力もありまして、イーライ・ロスという監督は非常に上手い監督だなと思いました。
物語的にも続編が作れるような展開になっていますし、1作で終わってしまった『食人族』を上手い具合に現代に蘇らせたと思います。
鑑賞データ
新宿武蔵野館 映画ファンサービスデー 1000円
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