なんか土曜ワイド劇場みたいな話だなと ☆3点
メキシコの死者の日をモチーフにした第19作目のピクサーアニメで2018年第90回アカデミー長編アニメ映画賞受賞作品。
監督はリー・アンクリッチとエイドリアン・モリーナ
同時上映に短編映画『アナと雪の女王/家族の思い出』
予告編
映画データ
本作は2018年3月16日(金)公開で、全国372館での公開です。
昨年11月末、全米で『Coco』という映画が『ジャスティス・リーグ』を抑えて、3週連続週末興行成績1位だったのは知ってて、日本ではいつやるのかな?と思ってたんですが、内容知らなくてタイトルだけ覚えてたんですが、本作のことだったんですね。
劇場ではそれほど予告編を見なかったか、予告編を見てもあまり興味そそられなかったかで、予告編の印象はあまり残ってないんですけど、TOHOシネマズがプレミアムフライデーで作品限定でクーポンを発行してたので観てまいりました。
監督はリー・アンクリッチ
『トイ・ストーリー』のシリーズはきちんと見たこと無くて、『モンスターズ・インク』と『ファインディング・ニモ』は映画館で観てます。
共同監督と脚本でエイドリアン・モリーナ
『モンスターズ・ユニバーシティ』と『アーロと少年』の追加脚本など今までは裏方が多かったみたいです。
キャラクターと声の出演は以下の通りです。
ミゲル: アンソニー・ゴンサレス
ヘクター: ガエル・ガルシア・ベルナル
エルネスト・デラクルス: ベンジャミン・ブラット
イメルダ: アラナ・ユーバック
エレナ: レニー・ヴィクター
パパ: ハイメ・カミーユ
ココ: アナ・オフェリア・ムルギア
フリーダ・カーロ: ナタリア・コルドバ=バックリー
ママ: ソフィア・エスピノーサ
あらすじ
主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!
そこは、夢のように美しく、ガイコツたちが楽しく暮らすテーマパークのような世界。しかし、日の出までに元の世界に帰らないと、ミゲルの体は消え、永遠に家族と会えなくなってしまう…。唯一の頼りは、家族に会いたいと願う、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。だが、彼にも「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が待ち受けていた…。絶体絶命のふたりと家族をつなぐ唯一の鍵は、ミゲルが大好きな曲、“リメンバー・ミー”。不思議な力を秘めたこの曲が、時を超えていま奇跡を巻き起こす!
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
うーむ、最後の方は面白かったんですけど、途中つまらなく眠くなっちゃいました。
アナ雪の頃から怪しくて、エルサとアナが村の人と一緒にクリスマスパーティーしようと思ったら、家族の伝統があると言って皆帰っちゃうと(用意した食事がもったいないなぁ)、なぜかオラフが村の人の伝統を聞いて回るっていう展開でもう眠くなっちゃいました。
おまけに伝統を燃やしちゃうところでうんざり。
ラストで家族の伝統が無いと思われたエルサとアナに、実はオラフが伝統だったってところには少しウルっときましたけど。
仕切り直して、リメンバー・ミーに望むも、最初、ココは祖母だと思って(実際は曾祖母)、次に出てきた音楽はダメっていう口やかましい人(エレナ)が母だと思って、随分と年の離れた親子だな?と思ったらエレナが祖母で、母親の存在(父親も)が薄くないですか?
公式サイトのキャラクターにも載ってないし。
ミゲルは音楽コンテストに出場しようとするも自作のギターを壊されて持って無かったので、片っ端から声を掛けて借りようとしますが、誰も貸してくれず、写真を頼りに伝説のミュージシャン・デラクルスが高祖父(ひいひいおじいさん=ヒーヒーおじいさんでカラムーチョでメキシコなのか?)と推測し、玄孫だからギターを借りても構わんだろうとのことで、デラクルスの霊廟からギターを拝借すると、なぜか死者の国に迷い込むんですが、勝手な理屈付けて墓荒らし(犯罪です)したらダメじゃんと思ってしまいましたよ。
そして先祖に出会うんですが、誰が誰だか分からんです。
葬式とか法事とかで、あの人誰だっけ?ってなるやつです。
親に聞くと、おじいちゃんの妹の旦那さんとか説明されますが、両親の叔父伯母あたりの人って、はっきり言って全然分かりません。
あの双子の骸骨はミゲルとどういった続柄なんでしょうかね?(イメルダが靴作りに励んで一家が繁栄した辺りの話も眠くて覚えてません)
死者の国に行った辺りから眠くて、死者の国も宮崎駿チック(千と千尋の神隠し)といいますか、『DESTINY 鎌倉ものがたり』といいますか、パクリやんと思ってしまいました。
死者の国に行くと、高祖母のイメルダに会うんですが、音楽ダメと言ってるのはイメルダとエレナで、ココはダメと言って無い(まどろんでるだけ)ので、隔世遺伝してるんですかね?
それにしてもイメルダに対して、ココとエレナのルックス(骨格)が違い過ぎだと思いました。
イメルダは死者の国に迷い込んでしまったミゲルを現世に戻そうとするんですが、音楽禁止を条件にされたミゲルは納得できず、高祖父であろうデラクルスに戻してもらおうと考えます。
ミゲルは、日本のお盆みたいな死者の日に、現世に写真が飾られて無いってことで戻れないヘクターと出会い、ヘクターがデラクルスを知ってるということから行動を共にするんですが、ヘクターが胡散臭い奴だったんで自力で何とかするとデラクルスに会えます。
デラクルスに会うと、やけにあっさり「ひいひいおじいちゃん!」「玄孫よ!」ってなると思ったら、それは伏線でした。
ヘクターとデラクルスはヘクターの作詞作曲でデュオで歌手を目指してましたが、家族を捨ててきたヘクターがホームシックになって家族の元に戻りたいと言うと、デラクルスはヘクターを殺し、歌を自分の物にして歌手として成功していたのでした。
家族を捨ててまで音楽の道を選んだことを後悔して、家族の元に戻ろうとして道半ばで亡くなったヘクターこそが、ミゲルの高祖父だと判明するんですが、この辺の「金田一少年の事件簿」「名探偵コナン」的な展開は、土曜ワイド劇場みたいだなと思いました。
「有名作曲家は盗作家だった!家政婦は見た」みたいな。
で、ここまで真相が分かればヘクターは許されて当然と思うのですが、奥さんであるイメルダは頑なで、すぐに許さないところがまためんどくさいです。
結果的には大団円になるんですが。
なんでしょう、このデラクルスとヘクターの関係は、ゴーストライター騒動の佐村河内さんと新垣さんみたいといいますか。
ヘクターの曲はいい曲なんですけど、デラクルスの山っ気が無いと、そこまで世に出たか?という気はしました。
無事に現世に帰ってきたミゲルが、ヘクターが娘ココのために作った「リメンバー・ミー」を歌うと、まだらだったココが父を思い出し、存在がタブーとなっていたヘクターの切り取られた写真を出す感動的なシーンなんですけど、頭の中は「石ちゃんに似てるな」で覆い尽くされていました。
本当にすみません。
なので感動しなかったんですけど、隣の席の人が花粉症なのか?それにしてもそういう感動的なタイミングで鼻をグズグズするので、そんなに感動するものなのかなぁ?と思ったんですが、フィルマークスとかの感想読んだら、結構、感動の声が多く泣けるとあったので、きっと自分の心が捻じ曲がってるんだと思います。
まぁ、ほっといてもヒットするでしょうし、個人的にはわざわざ映画館で見なくてもいいかな?と思う作品で、冒頭のアナ雪が足を引っ張った作品でもありました。
鑑賞データ
TOHOシネマズ日本橋 作品限定クーポン 1100円
2018年 54作品目 累計44600円 1作品単価826円
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