なんか素直に笑えない ☆2点
予告編
映画データ
あらすじ
恋人ソニアの父親ジャン=ピエールが経営するブラジルの高級リ ゾート地のホテルに友人たちと訪れたフランク。 彼はこの旅をきっか けに父親に認められ、ソニアにプロポーズしようと計画していた。
ところが楽しいバカンスもつかの間、ソニアの祖母ヨランドの世話を 押し付けられてしまう。 仕方なく彼女を連れてジャングルの秘境ツアーに出かけたフランクたちだったが、それきり音信不通に。
行方不明になったフランク、サム、アレックス、ヨランドたちが残したビデオカメラを見つけたソニアと ジャン=ピエールは、ホテルの客や従業員の 見守る中、手がかりを得るためにカメラの映像を見ることに。そこに は予想もしなかったトンでもないアドベンチャーが映り込んでいた …!
(公式サイトhttp://www.hyahha-movie.net/index3.htmlより引用)
ネタバレ感想
フランスで大ヒットしたらしいということと、予告編が面白そうだったので鑑賞しました。
いわゆる『ハングオーバー!』みたいなクソバカコメディに、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的なファウンドフッテージを組み合わせたファウンドフッテージクソバカコメディでした。
原題は『BABYSITTING 2/ALL GONE SOUTH』で2014年に作られた『BABYSITTING』の続編だそうですが、前作見てなくても全然問題ないです(前作が日本で公開されたのかは分かりませんが)
それで、肝心のコメディの方なんですが、なんか冒頭からして素直に笑えませんでした。
冒頭、主人公たちがブラジルへ出発するのに空港のロビーに集まってて、液晶ディスプレイの広告にいたずら書きしてたのですが、最近、日本とかでも京都の神社・仏閣なんかにいたずら書きする外国人いるじゃないですか?
そういうのを想起させてなんかもう駄目でした。
飛行機乗るのにも銛を持って乗ろうとしたりしてマナーの悪い外国人みたいなんですよね。
それと一番笑えなかったのはおばあちゃんのギャグで、元々、口が悪い設定なのですが、茶褐色系の肌の人物に度々イスラムをおちょくるようなことを言うんですよね。
具体的には「飛行機落とすなよ」とか「首切るなよ」とか。
「ああ、シャルリー・エブドの国だなぁ」と思いましたが、基本的に他者をバカにするようなギャグが多くて、なんか腹が立つんです。
ガイドの人が洞窟内の崖から落ちたときもそうで、高さがどれくらいか測ろうと石を落としたりして、頭にゴンっとぶつかる表現とか笑えないんですよねぇ。
映画館の客席は2割程の埋まりでしたが、そんなに笑ってなかったです。
今年一番笑ってた洋画の『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』の10分の1くらいだった気がします。
一応、最後まで見れば「あっ」ていう伏線が回収されて、自己批判的な反省エピソードも盛り込まれるのですが、やっぱり途中が腹立つんですよねぇ。
ハリウッド的なクソバカコメディとやってることは殆ど変わらないんですけど、何かが微妙に違うんですよね。
何が違うんだろう?
ああいうクソバカコメディでも、グループの中に一人だけは良心の塊みたいな正しいことを言うヤツがいると思うんですけど、本作はそういう存在がいなかったからかなぁ。
フランスらしいといえばフランスらしいんですが、なんかめんどくさい国だなぁと思ってしまいました。
日本版の予告編における林家ペー・パー師匠によるテンポの良さは、映画の終盤くらいからで、見どころもほぼ予告編で流してしまっているので、なんとも残念な感じに思ってしまいました。
鑑賞データ
ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーフライデー鑑賞 1000円
2016年 132作品目 累計147700円 1作品単価1119円
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