映画『ブラック・スキャンダル』とつながります ☆3点
予告編
映画データ
あらすじ
1953年以降、アメリカ政府は一般市民を最強のスパイに改造しようと秘密裏にマインドコントロール実験を行ってきた。だがこの極秘計画は封印されたはずだった……。
片田舎でコンビニのバイトをしているマイク・ハウエル(ジェシー・アイゼンバーグ)は、勤務中にレジでスーパーヒーローのサルを主人公にした自作漫画を描きながら、のらりくらりと日々を過ごしている。
そんな彼が一念発起で最高のプロポーズを演出しようと同棲中のガールフレンド、フィービー(クリステン・スチュワート)とのハワイ旅行を計画する。
しかし直前にパニック発作を起こし、飛行機に乗ることさえできないマイク。
フィービーはそんな彼を責めることなく優しく見守っていた。ある日、マイクは店番中に謎の女から意味不明の暗号を告げられ、気が付くとスプーン1本で二人の暴漢を刺殺していた。
実はマイクはCIAの極秘計画によってマインドコントロール・トレーニングを受けた最強エージェントだったのだ。
計画の封印を目論むCIA幹部はマイク殺害を指示。
州を封鎖され、殺人マシーン化したエージェントたちが次々とマイクに襲いかかり、さらにフィービーまでも人質に取られてしまう……。(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
先日『ブラック・スキャンダル』を観に行きまして、そのときのレビューにも書いたんですが、ジョニー・デップ演じたボストンのアイリッシュ系マフィアでFBI10大最重要指名手配犯の一人に名を連ね、あのウサマ・ビンラディンに次ぐ懸賞金がかけられた人物、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーが、2011年に逮捕され裁判にかけられたのですが、その時に自分は20代のときに服役した刑務所で刑の減免と引き換えにある人体実験に協力したと証言し、その実験のせいでこんな殺人犯になってしまったと証言したらしいのですが、記録を当たっていくと、その当時CIAが極秘裏に進めていた「MKウルトラ計画」というのがあって、それに参加させられていたということを知って本作を観た次第です。
なのでこの映画は実在した「MKウルトラ計画」を題材にした物語なのですが、予告編を見るとアクション・コメディのような趣。
でも実際に観てみるとコメディの要素は皆無で、結構お金かかってる感じのするアクション映画で意外と大作を目指した感じもするのですが、何か色々惜しいというか残念な映画でした。
まず前提としてMKウルトラ計画のことを知ってなければ楽しめないのですが、CIA側の人間の役職とか立場とかが説明されないので置いてけぼりを食らいます。
あとアクションも中途半端で、身近にあるモノを武器にして、こんなに人を殺したというのを表現したかったのでしょうが、拳銃を拾って使えそうな場面でも使わなかったりして、ちょっと面倒くさいです。
無駄に残酷描写があるせいでR15+になっちゃってますし、同じような感じの『キングスマン』のようなテンポの良さが無い、と無い無い尽くしです。
ただアメコミ調のエンドロールとか凝ってますし、この作品を『エージェント・ウルトラ・ビギニング』として見て、シリーズ物として続いていけば面白そうな気もするのですが、2800万ドルの製作費に対して興行収入1400万ドルですか…。
コケちゃったみたいなんで続編は無さそうですかね。
鑑賞データ
渋谷シネパレス メンズデー 1000円
2016年 16作品目 累計21800円 1作品単価1363円
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