68キル 評価と感想/女性上位時代ここに極まれり

68キル 評価と感想
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草食男子に肉食女子のトリプルコンボ ☆3.5点

2017年のサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)のフィルム部門で観客賞を受賞したクライムムービーで監督はトレント・ハーガ
主演はマシュー・グレイ・ギュブラー、共演にアナリン・マッコード、アリーシャ・ボー、シェイラ・ヴァンド

予告編

映画データ

68キル (2017):作品情報|シネマトゥデイ
映画『68キル』のあらすじ・キャスト・動画など作品情報:アメリカで開催されているマルチメディアの祭典、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)の映画部門で観客賞に輝いたクライムムービー。
68キル : 作品情報 - 映画.com
68キルの作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。気弱な青年が加担した強盗計画が思わぬ方向へ転がっていく様子を描き、2017年サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観...

本作は2018年1月6日(土)より始まった第7回目となる「未体験ゾーンの映画たち2018(https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2018)」での上映です。

SXSWの観客賞受賞ということで、未体験ゾーンの中でも上映回数が多そうで力入れてそうなので、観に行ってみました。

監督はトレント・ハーガ
役者としての出演が多いようで監督作は『Chop』という作品に続いて2作目です。
『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』とかで脚本も書いてます。

主演はマシュー・グレイ・ギュブラー
『クリミナル・マインド FBI行動分析課』のDr.スペンサー・リード役で有名とのことですが、ドラマを見たことないので初めましてです。

共演にアナリン・マッコード
『新ビバリーヒルズ青春白書』のナオミ・クラーク役で有名とのことですがこちらも未見なので初めましてです。

共演にアリーシャ・ボー
2017年にアメリカで話題になったNetflixドラマ『13の理由』に出演してるそうですがこちらも未見です。

Watch 13 Reasons Why | Netflix Official Site
High school student Clay Jensen lands in the center of a series of heartbreaking mysteries set in motion by a friend's t...

共演にシェイラ・ヴァンド
『ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~』という作品で主演してるようです。

他に共演と配役は以下の通りです。

チップ: マシュー・グレイ・ギュブラー
ライザ: アナリン・マッコード
バイオレット: アリーシャ・ボー
モニカ: シェイラ・ヴァンド
ドウェイン: サム・イードスン
クリント: ジェームズ・モーゼス・ブラック
サム(フロント): アジェイ・メータ
パトカー警官: マイケル・ビーズリー
ケン・マッケンジー: ダビ・マルドナード
エイミー: ハイリー・グレイス・ブラッドリー

あらすじ

気弱な配管工チップは、美人なガールフレンドのライザに頼まれると嫌とは言えない。彼はライザから、知り合いの金持ちが金庫に隠している6万8000ドルを盗みに行こうと誘われ、渋々同行する。しかし、留守なはずの家主は家にいて、犯行はあっさり失敗。逆上したライザは家主を惨殺してしまう。彼らは金を奪って逃走を計ろうとするが邸内にはもう一人、不運な目撃者、娼婦のバイオレットがいた。ライザはバイオレットを誘拐し、サイコな兄貴ドウェインに売りつけようとする。反対するチップだったが、ライザは聞き入れず「邪魔をするなら、アンタを殺す!」と脅しをかける。仕方なくチップはライザの後頭部を殴り、バイオレットを連れて逃げ出す。それは地獄の逃避行の始まりだった。

(公式サイトhttps://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2018より引用)

ネタバレ感想

イケメンだけど主体性のないチップ、配管工って書いてあるけど汲み取り作業員かと思いました。
めちゃめちゃ美人な彼女のライザは娼婦ですが、度々客と揉めるんで店には属してなくフリーでやってる様子です。
月末の家賃が払えないってんで、嫌々金持ちの常連の変態客マッケンジーに抱かれに行きます。
コトが終わると新車を買うんだと言って6万8千ドルの札束を見せびらかすマッケンジー。
ライザは家賃が払えないんで多めに頂戴と言っても、通常料金のドケチでした。
マッケンジーが金庫にしまうのを見てダイヤル式の暗証番号を覚えるライザでした。

ライザは家に帰るとチップに盗みに行こうといいます。
6万8千ドルで2人の未来はバラ色だと。
渋るチップでしたがライザが空き巣だからと説得すると渋々ついて行きます。

マッケンジーの家に入ると留守のはずが人の気配がします。
薄暗い部屋を進んでいくとリビングで自慰行為にふけるマッケンジーの姿がありました。
テレビに映っていたのはライザとの行為を隠し撮りしたもので、キレたライザはマッケンジーの喉を掻っ切ってあっさり殺してしまいます。
空き巣のはずが強盗殺人になってしまってビビるチップに追い打ちをかけるように、マッケンジー夫人が事件に気づき声を上げます。
チップはマッケンジー夫人を捕まえようとするも逆に反撃され馬乗りにされてると、ライザが夫人もあっさり殺すのでした。

金庫は暗証番号が分かってるのであっさり開きます。
6万8千ドルを手に入れて歓喜するライザですが、チップはビビりっぱなしです。
するとまだ部屋に物音がして人が逃げる気配がします。
追いかけて捕まえるとバイオレットという若い女性でした。

チップはライザがバイオレットも殺してしまわないかとひやひやしますが、ライザは兄のドウェインに売ると言います。
チップはドウェインは収監中のはずじゃないかと疑問に思いますが、ライザによると仮釈放されてるとのことでした。
それでもオタクで引きこもりのドウェインが女衒のようなことをやってたか?とやはり疑問に思いますが、ドウェインの新しい趣味はスナッフフィルムを撮ることでした。

頭のおかしい兄妹にビビったチップはドウェインの肩を銃で撃ち、ライザの後頭部を銃で殴って気絶させると、車のトランクに入れたままのバイオレットを連れて逃げます。
意識を取り戻して追ってきたライザとカーチェイスになりますが、振り切って逃げきると良心の呵責からバイオレットを解放します。

チップはバイオレットに全部ライザのせいだと言い訳をしますが、隙をついて銃を奪われると逆に脅されます。
移動中のトランクの中でチップとライザの会話を聞いていたバイオレットはマッケンジーから6万8千ドルを手に入れたことを知っていて一緒に逃げようと言うのでした。

途中、パトカーの職質を受けビビるチップでしたが、ここもバイオレットの機転で切り抜けると、ガソリンが切れそうだったのでガソリンスタンドに寄ります。

40リットル分のガソリンを入れようとすると前金の文字があり、カウンターに行くとパンクで態度の悪い女性店員が睨みを効かせています。
カウンターでガソリン40リットルと言うと前金と言われ、財布から金を出そうとしますが空っぽでした。
チップは紙袋の中から札束を取り出して払おうとすると、ヤバい金と踏んだ店員が警察にチクられたくなかったらその中から(100ドル札を)2~3枚寄こせと言ってきます。

チキンなチップは払おうとしますが、車の中で寝ていたバイオレットがやってきて、これは私達の金だと言って店員をやりこめると、そんなに主体性が無くてどうするとチップに説教をかまします。
そんなんじゃ女からいつまでも搾取され続けるだけだと喝を入れられると、すっかりバイオレットのことが好きになるのでした。

疲れた2人はモーテルで休むことにすると結ばれ、ピロートークでバイオレットは自身のことを話します。
バイオレットは自分は娼婦だと言い、以前はマッケンジーの会社の事務員だったと言います。
マッケンジーにはかなり言い寄られ、かわしてましたが、マッケンジー妻にも気に入られるとクビをちらつかせて3Pを強要され、それからは夫婦の奴隷に成り下がっていました。
バイオレットの告白にますます愛を深くするチップでした。

翌朝チップが目覚めると、隣で寝てるはずのバイオレットが居ません。
部屋の電話線は切られており、バイオレットだけでなく服も車も荷物も全部消えていてチップは真っ裸でした。
バイオレットに騙されたと思ったチップでしたが、風呂場を見るとバイオレットが惨殺されていました。
ライザの仕業と直感したチップはフロントに電話を借りに行くとライザに電話します。

ライザはバイオレット惨殺のことなど知らないようで、今どこだと聞いてきます。
不思議に思ったチップがフロントに昨夜のことを聞くと大勢で騒がしかったと言われます。
薬で眠らされていたようで全く記憶の無いチップは、来た人物の特徴を聞くと、青白い顔をしたタトゥーがたくさん入った女で、昨夜のガソリンスタンドの受付でした。
チップはフロントを電話機で殴って気絶させると車の鍵を借りて、忘れ物の洋服を着てガソリンスタンドに向かいます。

ガソリンスタンドに着くと昨夜の店員はいなくエイミーという店員でした。
昨夜のパンク店員のことを尋ねるとモニカという名前でもう帰ったとのことでした。
チップが住所を教えてくれと言うとエイミーはタダでは教えないと言います。
チップは全部盗まれたので金は無いと言うと、エイミーにクンニさせられるのでした。

チップは教えられた住所に行くと盗まれた車が止まっています。
銃を持ち玄関に立ってドアをノックしようとすると、勢いよくドアが開いてぶつかると出てきた男にあっさり捕まります。
振り返るとエイミーもやって来てて、一味のグルで連絡がいってたのでした。

モニカが出てくると、バイオレットは馬鹿にされたから殺したが、チップのことは見逃したのに追ってきたからには死んでもらうと言います。
盗んだ金で買ったヤクでハイになってるモニカは、すぐに殺してはつまらないと言ってチップを5人で代わる代わる痛めつけます。
するとチップの意識が朦朧としたところで玄関のドアが開き、入ってきたのはライザでした。
執念でチップの居場所を探し当てたライザは金を返せとモニカに迫ります。

ふざけるなと男がライザに銃を向けると、男の腕がもげます。
ドウェインがショットガンをぶっ放して入ってきたからでした。
ライザもエイミーを殺すと、ドウェインがもう1人の男の頭を鉈で斬って殺します。

すっかりビビったモニカともう1人の女は命乞いをしますが、2人を気に入ったドウェインが遊んでもいいかとライザに尋ねるとOKを出します。
ドウェインが2人を連れて奥のベッドルームに行くと、チップとライザは外で話をします。

ライザは1日喧嘩しただけでバイオレットと浮気したチップを咎めますが、これからも2人は一緒だと言います。
チップはライザの狂った愛に押し切られそうになりますが、ペットの犬のように従順にしてればよいと言われると、俺は犬じゃないと反発します。
それでも銃で従わせようとするライザをチップは撃って殺すのでした。

ベッドルームに行き女を解体しているドウェインを殺すと、モニカが助けてくれてありがとうと言います。
モニカは最初からチップがいい人だと思ったと言い、2人で逃げようと甘い言葉を囁きますが、主体性を持ったチップはモニカも撃ち殺すと、撃ち合いが起きたように偽装工作して金を持って旅立ちます。

チップは途中ハイウェイで車が故障してサムズアップしてる美女を見て止まりかけますが、女にはもう騙されないぞとばかりに華麗にスルーして映画は終わります。

 

映画は基本、ヒャッハーなバカ映画なんであれなんですけど、主人公の男がめちゃめちゃ弱いのは『ブルー・リベンジ』に似てるかな?

ブルー・リベンジ 評価と感想/予告編で期待し過ぎました
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ここまで女性上位だと逆に気持ちよくて、優柔不断な中学教師だった『恋妻家宮本』にも通じる感じで、世の東西を問わず男性の草食化が進んでるということなのでしょう。

恋妻家宮本 評価と感想/電通に優しい言葉といわれてもなぁ
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見どころは本作で初めて知ったアナリン・マッコードの美女っぷりでしょうか。

ギリギリ見えそうで脱がなかったんで残念なんですけど、雰囲気としてはマーゴット・ロビーに似てるかな。

アメリカはこういう人がバンバン出てくるんで凄いなと思いますね。

モニカ役のシェイラ・ヴァンドはパンクな役でおっぱい出してました。

https://www.instagram.com/p/BRhCEUZgdtH/
https://www.instagram.com/dontworryitssheila/
(2018/11/19リンク切れ確認)

実際はとても綺麗な人ですね。

https://www.instagram.com/p/BUPlwMvAvhh/
(2018/11/19リンク切れ確認)

バイオレット役のアリーシャ・ボーも可愛かったです。

総じて女性陣が美しくて目の保養になりました。

あ、あとバイオレットと車の中でMのPop Muzik歌ってるのもよかったです。

映画は出てくる女性がみんな強いくらいで、新感覚バイオレンス・アクションというほどでも無いんですけど、ジェットコースターのように95分間途切れなく続くんで、飽きることなく楽しんで最後まで観れると思います。

鑑賞データ

ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
2018年 18作品目 累計8700円 1作品単価483円

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