瞬きもせず 3.5点
予告編
映画データ
あらすじ
丑嶋馨(山田孝之)は10日で5割(トゴ)、1日3割(ヒサン)という法外に高い金利をつける闇金融業を営んでいる。パチンコにはまった母の借金を肩代わりした鈴木未來(大島優子)は、楽に稼げるとの友人の勧めを受け、そのまま出会いカフェのバイトを始める。売春だけはしないと固く心に誓うものの、簡単に大金が手に入ることを知ってしまい決意が揺らぐ。成り上がりを狙う23歳の小川純(林遣都)はイベントサークルの代表を務め、イケメンダンサーを集めたイベントを主催してはギャルたちからチケット代を巻き上げている。資金集めに奔走しようやくIT企業のスポンサーを見つけるが、丑嶋に奪われてしまう。金に目が眩んだ二人に、丑嶋の情け容赦ない取り立てが襲いかかる……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
ちょうど映画公開に合わせて、二ヶ月前からドラマ版が再放送されていたので全話見てからの映画鑑賞です。
が、ドラマ版未見でもすんなり物語に入っていけます。
ドラマ版は一話30分でスピーディーな展開ですが、映画版はドッシリと大島優子演じる鈴木未來と林遣都演じる小川純の心情の揺れ動きを丁寧に描いていました。
未來が道路脇の階段に座っているのを遠くから引き気味にブレるように撮ったりするなどテレビ版とは一足違う演出でした。
カウカウファイナンスの面々はドラマ版同様ブレることなく黙々としていて、更に逞しくなった感じがします。
大島優子さんの演技が意外なほど良かったです。
というか大島優子さんをキャスティングしたのはハマったと思います。
大島さん御自身は今をときめくトップアイドルですが、演じた未來のようにニートで目的もなく一つ間違うとドンドン転落していってしまう様は、細い塀の上を渡っているようで誰にでも当てはまる気がしました。
母親役の黒沢あすかさんの役作りがモノ凄くて、御自身のブログに書かれてましたが、監督から太ってくれとのことで、身も心も本当にだらしなくなっています。
あれをさらけ出せる女優魂に感服いたします。
それから山田孝之さん。主演したドラマや映画を余り見たこと無かったのですが、あの役作りはすごいです。
瞬き一つせず何もかも見透かすような目の演技。
イイ役者さんだと思いました。
鑑賞データ
シネマサンシャイン池袋 レイトショー料金 1300円
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