世界仰天ニュースでやりそう ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
高校生のマーク(ジェイミー・ブラックリー)は、インターネットのチャットで知り合った年上の女性レイチェル(ジェイミー・ウィンストン)に恋をする。だが、恋人のケビンからDVを受けていたレイチェルはある日、マークの前から姿を消してしまう。やがてレイチェルの弟から“姉が死んだ”という連絡を受けたマークは、ケビンが犯人だと考え、復讐を計画。その一方で、ケビンを囮にテロリストを追っているという英国諜報部MI5のエージェントがマークに接触してくる。エージェントが本物であることを確信したマークは、MI5からある人物の殺害を依頼されるが、その標的は親友のジョン(トビー・レグボ)だった……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
アンビリバボーとかトリハダスクープとか世界仰天ニュースで、やりそう(やってそう)な話ですが、この映画について調べるまで実際の事件のことは知りませんでした。
いちおう、簡単なあらすじだけを仕込んで観に行きましたが、カンのいい人なら始まって10分くらいで犯人の目星がつくのではないでしょうか。
特に主人公が学校へ登校するシーン辺りで。
去年、『コンプライアンス 服従の心理』という映画を観ましたが、顔の見えない相手を信じ込ませるという点は同じで、日本でも昨今、振り込め詐欺(特に、「ご主人が痴漢で捕まりました」と弁護士のフリして示談金せしめるやつ)の手口で多いのでピンとくる人は多いのではないかと思います。
ただ、実際の事件が起こったのは2003年。
インターネットは普及してましたがSNS黎明期で、性善説に立ったSNSの利用の仕方だと、ひっかかってしまったと思います(因みに、コンプライアンスの方は、電話によるいたずらで2004年の事件)。
しかし、この映画、ビックリしたのは「風が吹けば桶屋が儲かる」的な流れで、てっきり犯人が主人公を利用して、自分をいじめた相手に復讐させるのかと思っていたら、自分を殺させるという全くもって前代未聞の事件で、意味不明な事件だったことです。
単純に「死にたいのなら自殺すればいいじゃん」と思いましたが、自分でする勇気はないのでしょう。
しかし映画を観ると、この犯人は、少し変態というか異常な性質で、そう単純なものでもないと思いました。
映画はラスト、刺されたけど命が助かった犯人が、全く別の地(刺した主人公とは接触してはいけない判決が出た)で傷跡をを女の子に見せて語るのですが、ここも嘘ばかりで、ちょっとミュンヒハウンゼン症候群も入ってるのかな?と思いました。
今も、このモンスターは、野に放たれたままだと思うと恐ろしくなりました。
鑑賞データ
シネマカリテ HPクーポン使用 1500円
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