2015年B級カルト映画になりうる1本 ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
「忍びの世界で最強」の名を欲しいままにしていた虎影は6年前にその道を捨て、里の片隅で家族と共に静かに暮らしていた。
しかし、妻と息子を人質に取られてしまい、隠された財宝が記された二つの“巻物”を巡る、命懸けの争奪バトルに巻き込まれていく。
愛する者を救う為、再び刀を抜くことを決意した虎影の前に立ちはだかる、凄腕の刺客達―
果たして、財宝は誰の手に?
そして、虎影を待ち受ける運命とは!?(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
西村喜廣監督
特殊メイク、特殊造型に定評のある方のようで海外での評価も高いとか。
有名な作品では園子温監督の『冷たい熱帯魚』で特殊造型に関わられてますね。
西村さんが関わった作品は何本か見た事があると思うのですが、監督作品を見るのは初めてです。
いやー、事前の予備知識は斎藤工さんの舞台挨拶がニュース(観客もカメラ撮影OK)になったので知って、そこで予告編を見てみるとB級忍者アクション映画臭が漂うものの、なかなか面白そうと思い観に行った次第です。
ところがフタを開けてみるとエログロ満載で、あちこちに眼球が付いて翼が手になってるクリーチャーは出てくるわ、緊縛吊りはあるわ、壺に入っただるま女らしき集団が歌うわで、ひっちゃかめっちゃかです。
おまけに斎藤工さんは「うんこ」連呼しますし。
でも、キャスト・スタッフが全力で作品に取り組んでるのが伝わってくるんですよねー。
メジャー映画みたく、いっぱい予算使えないと思うんですけど、限られた予算の中でアイデア尽くしてますし、CGもしょぼいですけどそれを逆手にとって面白く魅せてくれますし。
話の筋は「走れメロス」みたいなんですけど、観客になじみがある話なので、ストーリーがすっと入ってきやすいんですよね。
あと色んな作品のオマージュにもなってたと思います。
まず映画全体としては『仮面の忍者 赤影』に捧げられてたと思いますし、落ちるシーンやラスト絶対絶命のピンチのところは『ダイ・ハード』
あと、竹で作ったパワードスーツは『アイアンマン』
登場人物のカリカチュアライズされてる感じはホドロフスキー作品。
あと、チャウ・シンチーの『少林サッカー』とか。
なんかみんな映画大好きなんだなぁーと感じさせてくれる作品でした。
あー、それでこの映画、エログロもあるんですけど、ギリギリのところで留まってて映倫区分Gなんですよね。←どなたでも見れるこれ大事。
中学生とかで、斎藤工さんのファンで、「観に行ったらビックリしたけど、新しい世界が開かれた!」みたいになったらいいなと思いました。
鑑賞データ
新宿武蔵野館 水曜日サービスデー 1000円
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