天才と狂気は紙一重と言うが ☆3点
予告編
映画データ
あらすじ
米ソが世界を二分していた冷戦時代。1972年にアイスランドのレイキャビクで開催されたチェスの世界王者決定戦は、両国の威信をかけた‘知’の代理戦争として世界中の注目を集めていた。タイトルを24年間保持してきたソ連への挑戦権を獲得したのは、アメリカの若きチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャー。IQ187を誇る天才で15歳にして最年少グランドマスターとなった輝かしい経歴の持ち主だが、その思考は突飛で、行動は制御不能。謙虚さのカケラもない自信家で、自分の主張が通らないと大事なゲームすら放棄する。
そんな、モーツァルトにたとえられる奇行の天才が相対するのは、最強の王者、ソ連のボリス・スパスキー。対局一局目、スパスキーに完敗するフィッシャー。残り二十三局、絶対不利と見られたフィッシャーは極限状態の中、常軌を逸した戦略をうちたてる。
二大国家の大統領もフィクサーとして影で動いたと言われる、歴史を揺るがす世紀の一戦で生まれた、今尚語り継がれる<神の一手>の真実が明かされる─!(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
長年に渡りソ連が所持していたチェスの世界チャンピオンのタイトルを、初めてアメリカにもたらしたボビー・フィッシャーという伝説のチェスプレイヤーのお話です。
よく天才と狂気は紙一重と言いますが、この映画で描かれているボビー・フィッシャーは狂気の方に振れ過ぎていて、映画として見るのはなかなかに辛かったです。
実際にフィッシャーが感じたような聴覚過敏を追体験させられているようで…。
まぁ実際、ウィキペディアなどを見てもこのボビー・フィッシャーという方は相当変わった人のようですが、それがなぜにそうなったのかをもう少し詳しく描かれていればよかったんですが…。
チェスというギリギリの勝負の世界に身を置いてたゆえなのか、それとも、元々の先天的なものなのか、或いは幼少期の母親との関わりや自身の出自によるものなのか、やっぱり東西冷戦構造の中でチェスでの代理戦争に巻き込まれていったプレッシャーによるものなのか、とかその辺のところがハッキリすればよかったんですけどね。
映画的な盛り上がりは運命の第6局のシーンですが、ここももう少し戦術的な詳しい解説が欲しかったですが、ドキュメンタリーではないのでそれを求めるのは酷か。
んー、題材としては面白そうと思ったんですけど、どうも変人の方に振れ過ぎていて映画としてはイマイチでした。
鑑賞データ
ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
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