笑って笑って、泣いた ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
主人公・剛田猛男(鈴木亮平)は高校1年生。
全く高校生には見えない顔面と巨体を持ち、豪傑・硬派なまさに日本男児。
いかつい風貌と不器用さで女子から恐れられているが、情に厚くいつ何時も人助けをする包容力で男子からの信頼はアツい!
これまで好きになった女子はみんな、猛男の隣家に住む超イケメン・砂川誠(坂口健太郎)を好きになった。
猛男も砂川を素晴らしい男だと認めているので、そうなることも仕方がないと思っている。
タイプは違えど、猛男と砂川は親友なのだ。ある日、猛男と砂川は街中で危機に遭っていた女子高生・大和凛子(永野芽郁)を救い、猛男は大和に一目惚れをしてしまう。
「好きだああああああああ!」
再び3人で会うことになったある日、ふとした大和の仕草で「大和は砂川のことが好きなのだ」と猛男は気づく。
落ち込みながらも大和のために一肌脱ぐことを決心し、仲を取り持とうとする切ない猛男だが――。大好きな大和のために奔走する、猛男の一途な恋の行方は……?
一方、同じく一途な大和は……?
砂川は親友・猛男のためにどう動くのか!?
大切な人のことを第一に思うそれぞれの真心が、感動を呼ぶクライマックスへ!(東宝WEBサイトより引用)
ネタバレ感想
漫画原作未読です。
ストーリーはいわゆる美女と野獣的展開に、幼馴染の親友との友情を絡めたもの。
猛男と凛子のどちらかが「猛男君のことが好き」「凜子さんのことが好き」と言ってしまえば両想いなのですぐに終わってしまうんですが、漫画原作がおそらくそうなっているのでしょうから、そこをつっこむのはヤボってことで。
周りの友人たちが早く教えてあげろよという声も然り。
でもここまでヒドくはないでしょうが、実際の恋愛でも本当に好きな人の前では、照れだったり恥ずかしさがあったりで面と向かってきちんと言えないこともあり、お互いにいいなと思っててもすれ違うことってあるんじゃないかと思います。
だからそういうのを想像して楽しむ作品なので、酷評とかしてる人はそういう恋愛のときめきとか知らないのかな?と少し可哀想に思いました。
まあ原作が少女漫画なので映画のターゲットとしては小・中・高校生向けなのだと思いますし、内容に深い意義があるとかそういうものでは無いと思いますし、漫画のストーリーも全部は追えてないのでしょうし、そういうところを酷評するのも分かる気がしますが、逆にいえばその程度の映画であれだけの役作りをしてきた鈴木亮平さんは凄いです。
芥川賞作品の映像化、話題の文学作品の映像化とかいうならまだ分かりますが。
亮平さんは、事前の準備をどれだけしっかり出来るかが作品に反映されるし、努力は裏切らないとも言っています。
ドラマ『天皇の料理番』で56kgまで落とした体重をこの映画の撮影に入るにあたり、40日間で30kg増量し、って下手したら死んじゃいますよ。
漫画原作の脚本の内容が無くても、どうやって漫画的・アニメ的になるようキャラクターをデフォルメしていくか、その努力だけで内容を凌駕してると言ってもいいと思います。
だからこそ前半の「好きだ(顔芸)」のループは笑えますし、最後、猛男が気付くところでも泣けるのです。
レビューが高いとステマだとか言う人もいますが、現在(2015年11月10日)の時点でヤフー映画☆4.22という評価はやっぱり「努力は裏切らない」ということを裏付けていると思います。
鑑賞データ
TOHOシネマズ日本橋 シネマイレージウィーク 1100円
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