予告編が上手いです ☆2点
予告編
映画データ
あらすじ
東京─。
無機質な「処刑室」で、今日もまた1人の女が無残に殺された。
鈍器で殴られた頭から鮮血がほとばしり、肉体が痙攣しながら動かなくなっていくさまを、じっくりとビデオカメラで撮影する野村(北村一輝)。
彼はその一部始終を捉えた映像を編集し、インターネットの動画サイトにアップするのを習慣にしていた。
ある夜、いつものように殺しの獲物=若い女性を探していた野村の前に、歳の離れた姉弟・久恵(高梨臨)と宗一が現れる。
久恵が、弟の宗一を道路の真ん中に立たせて死なせようとする光景を目にした野村は、2人に対して異常な興味を持ち始め、久恵の働く花屋を頻繁に訪れるようになる。
久恵は、いじめられっこの宗一が野村になつく姿をみるうち、だんだんと彼に心を開き始めるのだった。ジャカルタ─。
フリー・ジャーナリストのバユ(オカ・アンタラ)は、正義感に溢れる勤勉実直な男。
だが、町の有力者ダルマ(レイ・サヘタビー)の汚職事件を追及したことから卑劣な罠にはめられ、取材を断念。
忸怩たる思いを抱きながらも、別居中の妻・ディナ(ルナ・マヤ)と娘・エリへの愛を支えに、灰色の日々を生き抜いていた。
だが、あるときパソコンを開いていたバユの目に、日本人の若い女性が惨殺されるスナッフ・ビデオの映像が飛び込んでくる。
嫌悪に顔をしかめながらも、画面から目を離すことができないバユ。
何度もビデオを再生しながら、彼の中で危険な欲望が目覚め始める。
そんな折に、バユはタクシー強盗に遭遇。
拳銃を突きつけられ、命の危険にさらされたバユは、とっさの判断で強盗犯に反撃!撃った銃で犯人を殺害してしまう。
かつてない高揚感に包まれたバユは、死にゆく犯人の姿を携帯カメラで撮影。
その映像をネットの動画サイトに投稿する。バユの撮った映像を発見した野村は、彼が自分の「仲間」だと直感し、バユへの接触を始める。
頑なに拒絶しながらも、バユは今まで抑圧してきた暴力衝動を急速に目覚めさせていく。
殺意は感染する──。
国の違いも、育った環境も超えて通じ合い、殺しにのめり込んでいく男たち。
2人の殺人者が宿命の出会いを果たしたとき、血も凍るクライマックスが幕を開ける!(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
テアトル系列の映画館で予告編を観て、期待して観に行ったクチです。
結論から言うと、予告編がマックスでした。
だいたいのバイオレンスやスプラッター描写が、予告編で登場してしまっています。
映画全体を通しても、ゴア描写の時間の方が少なく殆どがドラマ部分で、音楽もバッハのG線上のアリアが掛かっていて、むしろまったりしていました。
サンダンス映画祭でレイティングに挑戦、というわりには、おとなしかった気がします。
上映後、館内に貼ってあるインタビュー記事などを読みましたが、主演の北村一輝さんも、最初台本を読んだとき、全く共感出来ないし、何を言いたいのか分からなかったそうで、何の為に映画にするのか分からなかったようです。
でも製作陣たちの話を聞いて納得したようで、それはハリウッドみたくお金はかけられないけれど、俺たちは(主にインドネシア)こんなことが出来るんだぜ、ということを見せたかったようで、なるほど、そう考えると商圏は日本より東南アジアを意識してるのかなぁ?と思いました。
それは劇中のドラマ部分にも表れていて、日本のシーンでは圧倒的に台詞が弱く(花屋のシーンなんかでは特に)、日本ではこういう言い回しをしないよなぁと(なので何となく古めかしい印象がします)北村さん本人も演じながら思っていたそうです。
なので物語のテーマとしては弱かったですが、所々いい映像が撮れていたのと、音響効果は非常に良かったと思います。
ラストシーンではバユ役のオカ・アンタラがウィル・スミスに見える不思議(笑)
ウィル・スミスとアラン・リックマン(ダイハード)が、あっ、落ちる~と思って観てました。
※もう少しグロいバージョンの予告編があったのでリンクだけ貼っときますね
鑑賞データ
テアトル新宿 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
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