タバコが… ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
かつて、日本で戦争があった。
大正から昭和へ、1920年代の日本は、
不景気と貧乏、病気、そして大震災と、
まことに生きるのに辛い時代だった。そして、日本は戦争へ突入していった。
当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、
後に神話と化した零戦の誕生、
薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く──。
堀越二郎と堀辰雄に
敬意を込めて。生きねば。
(公式サイトより引用)
感想
ジブリ作品と宮崎駿監督5年ぶりの作品ということで、公開前に頻繁にテレビで特番が組まれていましたが、その中でたまたま見た「笑ってコラえて」で宮崎監督に密着してたのですが、カメラが回ってるところでタバコを吸うこと吸うこと(笑)
テレビ画面を通してこんなにタバコを吸ってるのを見たのは久しぶりな気がしました(笑)
で、これまた映画の方でもタバコを吸うこと吸うこと。
結核の奥さんの横でも吸っちゃってて、よくタバコを吸う映画だなーと思いました。
ただ20年前とかに見たなら気にならなかったんでしょうけど意識の変化ですね。
当時は吸ってたでしょうし、映画の本筋とも関係ないですしね。
肝心の映画の評価ですが、レビューを見ると真っ二つですね。
きっと『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』なんかのファンタジックなのが好きな人には物足りないんでしょうが、そのどちらも映画館やレンタルで見てない(歴代興行収入に貢献してない)自分ですが、本作は面白かったですし感動もしました。
映画全体にあまり説明が無いので、「よく分からなかった」と言ってる人もいますが、予備知識として歴史的背景(といっても教科書で習う程度のこと)を把握していないと理解しづらいかなとは思いましたし、行間を読むということも必要かなとは思いました。
宮崎監督はやっぱり震災後ということもあって、この作品を描きたかったんだと思います。
関東大震災を東日本大震災とリンクさせて、関東大震災を経て第二次世界大戦へと向かっていく暗い時代ですが、その中でも希望を見失わずに夢を持つということ。
またその夢を叶えるための覚悟みたいなもの。
クリエイターとしての先人たちへの尊敬の念など。
物語は「プロジェクトX」や『ALWAYS 三丁目の夕日』なんかを混ぜこぜにした感もありますが、やっぱり絵の作りこみは凄いですし綺麗でしたね。
登場人物がみんな良い人なのもよかったです。
鑑賞データ
新宿ピカデリー 一般料金 1800円
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