アイアムアヒーロー 評価と感想/圧巻のクライマックス

映画 アイアムアヒーロー 評価と感想
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平凡な日常から大変なコトになっちゃう盛り上げ感が凄い  ☆5点

予告編

映画データ

アイアムアヒーロー (2015):作品情報|シネマトゥデイ
映画『アイアムアヒーロー』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:「ボーイズ・オン・ザ・ラン」などの花沢健吾の人気コミックを実写化したパニックホラー。
http://cinema.pia.co.jp/title/165471/

あらすじ

鈴木英雄(大泉洋)35歳。職業:漫画家アシスタント。彼女とは破局寸前。
そんな平凡な毎日が、ある日突然、終わりを告げる…。徹夜仕事を終えアパートに戻った英雄の目に映ったのは、彼女の「異形の姿」。一瞬にして現実の世界は崩壊し、姿を変えて行く。謎の感染によって人々が変貌を遂げた生命体『ZQN(ゾキュン)』で街は溢れ、日本中は感染パニックに陥る。標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄。その道中で出会った女子高生・比呂美(有村架純)と元看護師・藪(長澤まさみ)と共に生き残りを懸けた極限のサバイバルが始まった…。果たして彼らは、この変わり果てた日本で生き延びることが出来るのか。そして、英雄は、ただの英雄(ひでお)から本当の英雄(ヒーロー)になれるのか!?

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

評判通り面白かったです。

邦画でもこれぐらいの質のグロ描写のある映画は、あるにはありますが、如何せん低予算で上映館数も少ないですから、人々の目に触れずに終わってしまうことも多々あり、そういう意味でメジャー配給映画で上映館数も結構あって、こういう映画が公開できたのは邦画界にとっても意義が大きかったと思います。

それで、先ほどグロ描写の質の話をしましたが、この量というのは予算がないと出来ないわけでクライマックスは圧巻でした。

ただ手放しで喜べない部分もあって、最近のアニメでもそうですが、地味なCG処理なんかは中国とか韓国に下請けを出してるわけで、今作でもエンドロールにずらーっと。まあ人件費が安いので仕方ないといえば仕方ないのですが、そういう意味でいうと純国産のゾンビ映画ではないかもしれません。
(wiki見たらアウトレットモールのシーンは韓国ロケのようで、その部分のスタッフクレジットかもしれません)

観てて上手いなと思ったのは、シッチェスとかの海外の映画祭で賞を取ったように、製作時点で海外の観客を意識して作られてるなと思いました。

具体的には、映画のパロディを取り入れていて、海外でも座頭市と並んで人気の高い時代劇の『子連れ狼』をショッピングカートのシーンで取り入れたり、アウトレットに着いたシーンでは、大泉洋さんがクリント・イーストウッドみたくなって、マカロニ・ウェスタンの『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』の雰囲気。

生き残ってる人類がアウトレットの屋上で基地を作ってる様は『マッド・マックス2』のように見えましたし、ロッカーに隠れてるシーンでは『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を想起させるなど、映画好きにはニヤリとさせる演出が施されていたと思います。

あと、日本では銃を扱うことにリアリティがないので、その辺をクリアしてたのも上手かったと思います。
本作では猟銃免許でクリアしていましたし、昨年公開された『Zアイランド』ではヤクザと戦わせることによって、それをクリアしていました。

ちなみに、昨年公開された『Zアイランド』は評価があまり高くないですが、これも中々のゾンビ映画で、ラストシーンでは今作と共通するようなシーンが見られますのでオススメです。

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日本アカデミー賞には引っかかってこないでしょうが、シッチェスとポルトの映画祭受賞はたいへんめでたいことで、このあとも引き続き世界を席巻してほしいと思う映画です。

鑑賞データ

シネマサンシャイン池袋 レイトショー割引 1300円
2016年 40作品目 累計47500円 1作品単価1188円

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