落差を意識した映画かなと ☆3.5点
予告編
映画データ
あらすじ
32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。
ある日離婚し、子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪くなり、しょうがなく家を出て一人暮らしを始める。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習するボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。
ある夜、そのボクサー・狩野が百円ショップに客としてやってくる。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに2人の距離は縮めていく。なんとなく一緒に住み始め、体を重ねるうちに、一子の中で何かが変わり始める―――。
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
結構、レビューの評価高いですね。
『レイジング・ブル』のロバート・デ・ニーロのような安藤サクラさんの役作り(身体作り)は凄いと思います。
ストーリー的には王道なボクシング映画かと思います。
以前ビートたけしさんが「人は振り幅が大きい方が感動する」みたいなことを仰ってたんですが、この映画もその辺りは意識したんじゃないかと思います。
終盤のボクシング部分のくだりは映画全体の尺からみればそれほど長くはないですが、トレーニングシーンもロッキーみたいに畳み掛けるようなテンポでかっこよく、試合シーンも迫力がありました。
ラストも想像通りですが感動できると思います。
で、前半のボクシングに出会う(フラれる)までのくだりとの落差です。
主人公の自堕落ぶりは家を出るまでくらいですが、あの100円ショップに勤める人たちのDQNっぷりといったら。
根岸季衣さんがいることで前半部分は退屈しないで面白く見ることが出来ましたが、果たしてあの役は必要だったかと思うと疑問が…。
やっぱり終盤部分との落差を付けるためだったのかなぁ?とか邪推したくなります。
そういう風に見ちゃうとラストは素直に感動できなくなってしまうのですが、やっぱりボクシング映画は面白いですし、肩肘張らずに見れるエンタメ映画に仕上がってると思います。
鑑賞データ
テアトル新宿 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
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