こうして見ると食もアートですなぁ ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
世界中に点在する星付きレストラン、その取材お断りの店にまで、初めてカメラが入った! スクリーンに映し出されるのは、超一流シェフ入魂の撮影厳禁の料理の数々。なぜ、こんなことが許されたのか?
それは、本作でレストランへの案内役を務める5人のおかげ。最高のレストランを求めて地球を駆け巡る彼らは“フーディーズ”と呼ばれ、SNSを駆使して情報を発信している。しかも、この5人は現在、美食家の最高峰と称えられ、カリスマシェフからの信頼も厚く、どんな予約困難なレストランでも、たちどころに席を確保するのだ。なぜ彼らはそんなにも、〈食べる〉ことに情熱をかけるのか? 5人の背景と素顔に迫る!
そんな彼らが研ぎ澄まされた五感を使って味わうのは、ニューヨーク、コペンハーゲンなどのこれが料理!? と驚く斬新な盛り付けの最先端のひと皿から、中国の山奥の悠久の歴史が凝縮した料理まで。もちろん、レストラン周辺の風光明媚な景色やその国ならではの自然の美しさも楽しめる。さらには、世界的な賞賛を一身に集めるシェフたちも顔を見せ、業界の裏話や美食家への本音をポロッと呟いたりもする。
さあ、あなたも日常を離れ、99分の至高の美味巡りの旅へ──!(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
本作は昨年『ステーキ・レボリューション』というドキュメンタリー映画を見たときに予告編が上映されていたので知りました。
日本でも食べログで頻繁にレビューするカリスマ食べロガーの影響力は無視出来ないものになってきていますが、それの海外版ですね。
まず世界中のミシュラン三ツ星全109店を制覇した唯一の人、アンディ
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』でもカリスマグルメブロガーが出てきますが、その人のモデルになってそうな感じの雰囲気で批評も厳しい。
一番過激な発言のスティーブは昔Run-D.M.C.が所属していたレーベルのオーナー。
調べてみると最初の頃に所属してたProfileという所みたいですね。
90年代半ばに株を売却して悠々自適の生活で、今はミシュランを超えるグルメ評価サイトを作るのが夢。
リトアニア生まれの元スーパーモデル、アイステ
子供の頃のリトアニアは貧しくて食事といえばジャガイモの嵐。
フランスに渡りモデルの道が開け世界を飛び回るうちに、その土地土地の美食の虜に。
あれだけ食べても太らないのが凄い。
バンコクの金鉱会社の御曹司パーム
おぼっちゃまらしく世界のどこにでも行きます。
北欧滞在48時間で3軒~4軒とか回るアグレッシブさで若きエース。
アジア圏のお店に強そうな感じ。
香港在住のケイティは我々に一番近い存在のグルメブロガーかも。
定時の仕事をこなし、貯金して計画的に美食の旅に出ます。
ブログで紹介するために厨房の中を案内してもらったりもします。
以上、5人のフーディーズと呼ばれるグルメブロガーを追いながら、彼らの美食哲学に迫るドキュメンタリーです。
観てて思ったのは、自分なんかが高級店で食事をしようとしたら、一人だったら躊躇してしまうと思うのですが、フーディーズの面々はわりと一人が多い(映画の撮影があるからかもしれませんが)。
でも確かに、誰かを誘って一緒に行こうとすると、スケジュールを合わせたり相手のお財布事情もあったりと、考慮する事柄が多いかもしれなくて、スパッと一人で行くのは理に適ってる気もします。
でも観てて一人の食事も寂しいよなぁと感じたのも事実。
誰かと一緒にその料理の感動を共有したいよなぁとも思います。
それからアイステが訪れた我が日本。
自分も含めて、やっぱり英語が出来ないからコミュニケーションが取れないんですよね。
たぶん彼ら5人は英語圏ではそれなりに知名度があるかもしれませんが、日本人は英語が出来ないので彼らのことはほぼ知らないと思います。
この辺はその分野でもガラパゴス化になるのでしょうか。
日本でもカリスマ食べロガーの中から、海外に打って出る人がいればいいなと思いました。
しかしそうは言っても三ツ星の数でいえば日本は世界で一番で美食家たちの憧れの国でもあります。
生の魚を食べるというところも大きいのでしょうが、食に対する下地がそもそも高くて、普段からそこで生活している我々は幸せだなとも思います。
私自身も美食に対する憧れはありますが、あそこまでは無理だなぁと思います。
彼らはオタクですし、ホント好きこそものの上手なれですよね。
私自身、B級っぽいものも好きですしソウルフード的なのも好きなので、今度は彼らのそういうおススメのお店も見たいです。
鑑賞データ
角川シネマ有楽町 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2016年 17作品目 累計22800円 1作品単価1341円
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