邦題:ニュート・スキャマンダーとゆかいな仲間たち ☆4.5点
予告編
映画データ
あらすじ
主人公は、魔法使いニュート・スキャマンダー。魔法の腕は超一級。優秀だけど、ちょっと不器用。そして魔法動物をこよなく愛する変わり者。魔法動物学者として魔法動物たちを集めるために世界中を旅する彼の手には、いつも愛用のトランクが。
ニュートのトランクの中に無限に広がるのは、なんと―――夢のような魔法の世界!そのめくるめく不思議な空間には、たくさんの魔法動物たちがいっぱい詰まっていた。それがトランクから逃げ出してしまったことで人間の街は大パニック!小さな可愛いいたずらものから、獰猛で手におえない危険生物まで、個性あふれる魔法動物たちが、街の通りや家の中まで、次から次へと現れては大混乱を引き起こす!
ニューヨークの街は大騒ぎ。しかもノー・マジ(普通の人間)が魔法使いの存在に気づきはじめ、人間界と魔法界は一触即発の極めて危険な状態に・・・・・・。
持てる魔法のすべてを使い、仲間と共にニュートは人間界と魔法界を救えるのか?(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
邦題は、「ニュート・スキャマンダーとゆかいな仲間たち」または「ニュートスキャマンダー動物王国」というトコでしょうか。
実はハリー・ポッターのシリーズは1,2はテレビで、アズカバンから謎のプリンスまでは映画館で見てたんですけど、死の秘宝だけ見てないんですよね。
映画は133分を飽きさせないように作られていたと思いますし、面白かったです。
約2時間のうち半分以上は魔法動物が逃げちゃったのを捕まえる話で、これ本筋(悪の話)とはあまり関係ないんですが、色んな魔法動物が見れて『ジャングル・ブック』みたいにCGが凄くてカワイイので楽しいです。
デビッド・イェーツ監督は「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」を見たんじゃないか?ってくらいエディ・レッドメイン演じるニュート・スキャマンダーがムツゴロウさんしてて面白かったです。
それで、今回、悪の方はコリン・ファレル演じるグレイブスって人が魔法省(魔法省じゃないですね、何でしたっけ)の役人の中で不穏な空気を醸し出してまして、うなじがかりあげクンになってるのが特徴です(某国の総書記みたいにビシッ)。
で、今回は魔法の根絶を狙うセーレム救世軍とかいう人権団体というか活動団体が出てきて、ハリー・ポッターよりも現実的になっていて、ハリー・ポッターでは人間のことをマグルと呼んでましたが、本作ではマグル(イギリスでは)とも呼びますが、あえてノー・マジ(魔法使えないからノー・マジック)と言っていて、差別っぽい呼称の意味もあるのかな?と思いました。
最近は『ズートピア』とかのエンタメ作品でもそういう社会問題を上手く盛り込んでいるので、ハリー・ポッターよりかは少し大人向けになってるのかなと。
ただ今回、セーレム救世軍がアプローチしてたジョン・ヴォイト演じる新聞社の社長とか、その息子であっさり死んじゃった上院議員とかは、あんまり上手く機能してなかったと思います。
今後も人間vs魔法族みたいな感じで話が展開する布石なら分からなくもないのですが。
あと、ほぼレッドメインと同じくらい出ずっぱりになるコワルスキーという大役にダン・フォグラーっていうあまり有名でない人が起用されてるのもポイントで、この役がなくても成り立つような話なのに、あえて人間とのコンビを組むバディムービーにしたのは何でかなと思いまして、まあ、ニュート・スキャマンダーの色々(魔法動物学とかそういうの)を説明するには、いいのかな?とも思いましたが、今書いてて、ズートピアも草食と肉食という相反するもののバディムービーだったぞと思い出しまして、やっぱり人間と魔法族を主題に描きたいのかなと思いました。
まあ、今回はニュート・スキャマンダーの兄の話が少し出てきたり、リタ・レストレンジっていう幼馴染の女性の名前が出てきたり、ニュート・スキャマンダーの背景を小出しにしてる感じなので今後は徐々にそういうのが明らかになっていくのだろうと思います。
あと、グリンデルバルドっていう悪の親玉(かりあげクンで統一されてます)みたいなのが、ジョニー・デップ(コリン・ファレルから変わるモーフィング)なのと、崩れた建物が再生される感じは『インセプション』みたいだなと思いました。
鑑賞データ
TOHOシネマズ日本橋 シネマイレージ特典1か月フリーパスポート 0円
2016年 140作品目 累計153000円 1作品単価1093円
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