なかなか好きな映画です ☆4.5点
2005年に出版されたジェイムズ・サリスの同名小説を、デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督し、2011年の第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品。
裏稼業で強盗の逃がし屋をしてる自動車修理工でカースタントマンの男が、思いを寄せる同じアパートに住む母子と、出所した夫に手を貸したことから命を狙われるクライムサスペンス。
主演はライアン・ゴズリング、共演にキャリー・マリガン、オスカー・アイザック、ブライアン・クランストン、ロン・パールマン
予告編
映画データ
あらすじ
天才的なドライビングテクニックを持つ寡黙な“ドライバー”(ライアン・ゴズリング)は、昼は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手というふたつの顔を持っていた。家族も友人もいない孤独なドライバーは、ある晩、同じアパートに暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)と偶然エレベーターで乗り合わせ、一目で恋に落ちる。不器用ながらも次第に距離を縮めていくふたりだったが、ある日、アイリーンの夫スタンダード(オスカー・アイザック)が服役を終え戻ってくる。その後、本心から更生を誓う夫を見たアイリーンは、ドライバーに心を残しながらも家族を守る選択をするのだった。しかし、服役中の用心棒代として多額の借金を負ったスタンダードは、妻子の命を盾に強盗を強要されていた。そんな中、絶体絶命のスタンダードに助けを求められたドライバーは、無償で彼のアシストを引き受ける。計画当日、質屋から首尾よく金を奪還したスタンダードだったが、逃走寸前で撃ち殺され、ドライバーも九死に一生を得る。何者かによって自分たちが嵌められたことを知ったドライバーは、手元に残された100万ドルを手に黒幕解明に動き出す。だが、ドライバーを消し去ろうとする魔の手は、すでに彼の周囲の人間にも伸びていた……。やがて、恩人の無残な死体を発見したドライバーは、報復、そして愛する者を守るため、逃走から攻撃に一気にシフトチェンジするのだった……。
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
ヤフー映画で冒頭6分映像を流していて、面白そうだなーと思い鑑賞。
2011年の第64回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品です。
観た感想は、レオン風なのかなぁ。
ストーリーに取り立てて目新しい所はありませんよね。
脚本で見せる映画でも無いですし。
何か長いミュージックビデオを見てるような不思議な映画でした。
音楽がいいんですね。クリフ・マルティネスって方です。
(ああ、2001年のスティーブン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』とかもやられてますね)
タランティーノの『レザボアドックス』や『パルプフィクション』『ジャッキーブラウン』なんかが60年代70年代とすれば、これは80年代半ばって感じです。
MTVや特にベストヒットUSAが大好きだった私にはドンピシャでした。
演出の乾いた感じはマイケル・マンのようで、スローモーションはペキンパーな感じ。
静かな感じはデヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』のようで、脇役のクセのある感じや、話が大きくなりそうでわりかとこじんまりしてる感じはコーエン兄弟のような、不思議な映画です。
ストリップの楽屋のシュールな感じはロバート・パーマーの『Addicted To Love』を思い出しました。
セリフが少なくて静かな映画ですが、音楽が効果的に使われていて、映像も美しい。
やっぱりミュージックビデオか。
なんか雰囲気がいいんですよね、ハッピーエンドですし。
大作や傑作ではないと思いますが快作だと思います。
コメント