デビルズ・ノット 評価と感想/ヘビメタと悪魔崇拝

デビルズ・ノット 評価と感想
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評価低いようですが ☆4点

予告編

映画データ

デビルズ・ノット (2013):作品情報|シネマトゥデイ
映画『デビルズ・ノット』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:むごたらしい児童殺人と冤罪(えんざい)としか思えぬ容疑者逮捕で話題となった、ウエスト・メンフィス3事件を映画化したサスペンス。
http://cinema.pia.co.jp/title/165981/

あらすじ

1993年初夏、アメリカ、アーカンソー州ウエスト・メンフィスで児童の猟奇殺人が発生。鬱蒼と緑が生い茂る‘ロビン・フッドの森’の奥深く、“悪魔の巣窟”と呼ばれる沼の底から全裸姿で発見された少年たちは、手足を靴紐で縛られ、体には人間の所業とは思えない暴行の痕があった。戦慄した地元住人らはパニックに陥り、全米のメディアは小さな田舎町に押し寄せた。

犯行当日の夜、現場近くのレストランに現れた血まみれの黒人男性、児童らの顔見知りだったアイスクリーム売りの若者(デイン・デハーン)など、捜査線上に浮かび上がった不審人物は決め手を欠き、報道が過熱するなか警察は、16~18歳の若者3人を犯人と断定、逮捕した。

警察はあまりにも猟奇的な殺人の手口ゆえに、悪魔を崇拝する異端者が儀式の生贄にしたとし、それに当てはまる人物としていつも黒い服装をしてヘヴィメタルを愛聴し、オカルトへの興味を隠さない町の問題児ダミアンとその仲間たちの犯行だと見立てたのだ。悪魔崇拝が動機の未成年者の犯行説に激震が広がる中、事件の成り行きに不自然さを覚えた私立探偵のロン・ラックス(コリン・ファース)は独自で調査を開始する。

一方、被害者の母親のひとり、パム(リース・ウィザースプーン)は当初はダミアンら3人が真犯人と信じて疑わなかったが、裁判を通して浮上したさまざまな矛盾に動揺し、人知れず苦悩を深めていた。警察も司法も信じられなくなったパムは、事件を調べるラックスに、意外な人物の事件への関与をほのめかす衝撃的な告白をする・・。

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

面白かったですよ。

ただ、後味は非常に悪い映画でモヤモヤした気分になります。

でもこれは映画の出来が悪い訳ではなくて、実際の事件そのものが、そういう経過を辿ったからです。

参考 ウェスト・メンフィス3 – Wikipedia

私はこのウェスト・メンフィス3事件を知らなかったのですが、この映画のだいぶ前からドキュメンタリー作品があるようで『パラダイス・ロスト』という3部作や、ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソンがプロデューサーとなった『ウェスト・オブ・メンフィス』などが詳しいようです。

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本作監督のアトム・エゴヤン作品は十数年前の『スウィートヒアアフター』しか観たことないのですが、雰囲気は似てると思います。

スクールバスの事故で子供を亡くすスウィートヒアアフターと題材的にも似てるのですが、この監督は喪失感を描くのがすごくうまい監督だなと思って、それは本作でも感じました。

この映画ではリース・ウィザースプーンが母親役を演じているのですが、子を失った悲しみとその喪失感か凄く伝わってきました。
なのでラスト母親の台詞「何も分からない」にも頷けて、この理不尽な事件・裁判に怒りがこみ上げるし、モヤモヤした気持ちにもなるのです。

主役の調査員を演じたコリン・ファースの演技もよかったです。
内に熱いものを秘めながら抑制の効いた演技は渋くてかっこよかったです。

本当に評価が低いですが、サスペンスミステリーとしてしっかりと犯人が分かるというのを期待すると裏切られると思いますが普通に面白いです。

事件そのものをもっと詳しく知りたい方はこの映画を取っ掛かりとしてドキュメンタリーを観たらよいと思いますし、ドキュメンタリーに出てくる実際の事件の関係者は、この映画の役者さん達に似ているそうで(役者さん達が研究した)、ドキュメンタリーを観てまた映画を観るのも面白いかなぁと思います。

鑑賞データ

TOHOシネマズシャンテ シネマイレージデイ 1400円

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