なんとも不思議な映画です ☆4点
2013年第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門ノミネート作品で、2013年第46回シッチェス・カタロニア国際映画祭グランプリ受賞作品のオランダ・ベルギー・デンマーク合作映画。
監督はオランダ人のアレックス・ファン・バーメルダム、主演にヤン・ベイブート、ハーデウィック・ミニス
予告編
映画データ
あらすじ
裕福な家庭のドアを叩く謎の男。言葉巧みに家に住みつくと、やがて仲間も呼び寄せ、住人のマインドをコントロールしながら徐々に家を支配していく。彼らははたして犯罪者なのか、悪魔なのか、それとも宇宙人なのか?
(Movie Walkerより引用)
ネタバレ感想
説明らしい説明は冒頭のテロップのみで、それを素直に読めば異星人の侵略の話だと思うんですが、その後の劇中ではあらゆる説明は省かれていて、観終わっても全く分からない映画です(笑)
まぁ監督のインタビューによると、この映画は観る人に委ねるように作っているようなので、これが正解といった解釈はないようですが。
普通こういった映画だと変に間延びして眠くなってしまったりするんですが、いい感じに緊張感が続くので飽きないのです。
「これはどういうことなんだろう?」と思うような伏線が張り巡らされいて、それが全く回収されないのですが、不思議とモヤモヤすることは無かったです。
映画全般の印象としてはジョン・カーペンター監督の『ゼイリブ』のような感じを受けました。
『メン・イン・ブラック』なんかもそうですが、異星人は我々の知らないところで実は深く生活に入り込んでいて影響を及ぼしている、ってやつです。
あと森田芳光監督の『家族ゲーム』っぽいなとも思いました。
風変わりな家庭教師吉本のひょうひょうとした感じと家族に影響を及ぼしていく感じが。
それから、主役の奥さん(ハーデウィック・ミニス)が凄い美人って訳ではないんですけど、なんか妙に色っぽくて艶めかしくていいんですよね。
不思議な色気がある映画でもあります。
なかなかないタイプの映画ですが、面白かったです。
鑑賞データ
ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
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