ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~ 評価と感想/うーん

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走 評価と感想
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やっぱり、この監督合わないです ☆2点

夏休みにバカンスで家族旅行に行こうとしたら、AI搭載新型車が故障し、高速道路でブレーキも効かず暴走する一家を描いたフランスのコメディ映画。
監督はヒャッハーシリーズのニコラ・ブナム、主演はジョゼ・ガルシア

予告編

映画データ

ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~ (2016):作品情報|シネマトゥデイ
映画『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』のあらすじ・キャスト・評価・動画など作品情報:自動車内を舞台にした密室コメディー。
http://cinema.pia.co.jp/title/172424/

ヒューマントラストシネマでは渋谷でも有楽町でも上映するので予告編はよく目にしてました。
予告の感じからは面白そうかな?と思いましたが、同じフランス映画で先月プッシュしてた『おとなの恋の測り方』が期待したほどではなかったので一抹の不安もありましたが…。

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ただ、劇場マナーCMはなんとなく好きになれなかったです。

監督はニコラ・ブナム

これ観るちょっと前に知ったんですけど『ヒャッハー!』シリーズの監督でした。

『世界の果てまでヒャッハー!』しか観てないですけど、イマイチ好きになれなかったので、これはマズいかも…。

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主演はジョゼ・ガルシア
今年公開された『フレンチ・ラン』にも出てたみたいですけど未見です。
フランスの俳優さんなんで存じ上げないんですけど、『グランド・イリュージョン』にも出てたみたいです。

他に共演と配役は以下の通りです。

トム役: ジョゼ・ガルシア
ベン役: アンドレ・デュソリエ
ジュリア役: カロリーヌ・ヴィニョ
リゾン役: ジョゼフィーヌ・キャリーズ
ノエ役: スティラノ・ルカイエ
メロディー役: シャルロット・ガブリ

あらすじ

待ちに待った夏休み!
コックス一家は“未来のシステム”搭載の新車で、バカンスへと旅立った。
ところが、出発してまもなく自慢のシステムがあっさり故障、車は時速160キロでハイウェイを大暴走!
極限状態の中で、次々と明かされていく〈驚愕の秘密〉に家族は崩壊ブレイク寸前!
向かう先には人類史上最大の渋滞が─!
果たして、罪なき(少しある)コックス一家の運命は?
車も悪あがきも止まらない。
そして、アカデミー賞製作スタッフだもの、まさかの大感動へまっしぐら!
なのか???

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

お父さんのトムは開業してる美容外科医です。
羽振りよさそうで劇中出てくる車と同じ、赤で統一されたキッチンやベッドがあるデザイナーズマンションに住んでいます。
今日から夏休みのバカンスということでパリから南仏まで2週間の家族旅行に行こうとしています。
渋滞を避けるため6時半に起きると、精神科医で妊娠中の妻ジュリアを起こし、息子のノエと娘のリゾンを起こしますがリゾンはあまり旅行には乗り気でありません。

7時半に出発しようと朝食もシリアルで簡単に済ませ出かけようとすると、トムの父、おじいちゃんのベンがやってきます。
ベンも旅行に行く気でしたが、ジュリアはトムから聞いてないと言って嫌がります。

ジュリアはトムにベンを連れてかないようにと言って、しきりに嫌がるのですが、観客はまだベンをそんなに嫌がる理由を知らないので、もうこの辺りでちょっとジュリアが嫌になります。

実はベンは女ったらしで、運命の人を探してるとか言いながら、10年で30人の女性にフラれてるからなんですが、ベンがダメなジジイなのはおいおい分かります。

トムは、ベンは婚約者にフラれたばかりで落ち込んでるのと、1日滞在するだけで帰ると言ってるからとジュリアに嘘を言って納得させると出発しようとします。

出発しようとするとノエが水中銃を忘れたと言って、ベンもおしっこするの忘れたと言うので、トムは水中銃を取りにベンはおしっこをしに部屋へ戻ります。

ベンがおしっこをしてトイレを流そうとすると、便器に積んでたトイレットペーパーを落としてしまい詰まらせてしまいます。
焦って水を止めようとして、元栓を閉めようとしたら壊れてしまい水が流れ続けるっていうベタなギャグなんですが、この辺からもう面白くないんですね。
トムには言わないで出発するので、後から階下の住人で絵描きの芸術家から水漏れしてるって電話がかかってくるんですが、その絵描きがジュリアと浮気してたって展開になります。
マナー広告でトムが激怒してスマホを高速道路に捨ててるシーンがそれです。

高速に入るとベンが水をくれと言って、もらったペットボトルにミニボトルの酒を注ぐんですが、その瓶を窓から捨てるんですね。
『世界の果てまでヒャッハー!』でも冒頭から登場人物たちが空港でバカ騒ぎしてたのですが、この監督の作品の登場人物はモラルが無さ過ぎて嫌になるんですよね。

高速を走り始めて暫くすると、ベン以外がお腹空いたと言ってサービスエリア(SA)に入ろうと言うのですが、ベンだけ100km先にいいSAがあるからそこにしようと言うんですが、ガソリンもそこまで持たないってことで、近くのSAに入ります。

ベン以外は食事に行って、ベンがセルフ式のガソリンスタンドで給油してると、パンクっぽい出で立ちの女の子が緑のバンを見なかったかと聞いてきます。
ベンが話を聞くと、その女性メロディーはお母さんと南仏のヌーディストビーチに行こうとしていて、お母さんが給油中に買い物してたんですけど、戻ってきたら緑のバンがないので置いてかれたらしいとのことでした。
ベンはヌーディストビーチという言葉にすかさず反応すると、自分たちも南仏に行くから乗せてってあげると言いますが、トムたちには内緒にするので、後部座席で横になって上着をかけて分からないようにします。
ベンはこのとき誤魔化そうとして、フロントガラスを掃除するのですが、このときもワイパーを折ってしまうっていうベタなギャグをやってて、ドリフ大爆笑の加トちゃんみたいだなぁと思って観てました。

給油が終わって再出発すると、ベンがしきりに今度生まれる子の性別や名前を聞いてきます。
トムとジュリアの間では性別も分かっていて名前も決めてましたが、2人だけの秘密にしてました。
ベンが聞いてもジュリアが教えてくれないので、ベンはトムに電話して(3列目と運転席で離れてるから)名前を聞くと、トムはうっかり喋ってしまいます。
患者からの電話だと思っていたジュリアも、ベンからの電話だと気づくと激しく怒って、もうパリに帰ると言い出しますが、この頃にはもう暴走が始まってました。

最初はトムも慣れないAIシステムで操作が分からず減速出来ないのかと考えましたが、ジュリアに説明書読んでもらってもブレーキを踏めば解除されると書いてあります。
ブレーキを踏んでも解除されなくブレーキ自体も効かなくて、家族も最初はトムがふざけてるのかと思いましたが、本当に暴走だと気づきます。

まあ、この自動車、最新のAIといってもSiriみたいに喋るだけで、自動速度制御装置も昔のオートクルーズコントロールで一定速度を保つだけの代物です。

最初140kmで走ってたんですが、ベンがアクセル踏めばリセットされるとか言って、トムが2回踏むので160kmまで上がってしまうんですが、こういうのも大して面白くないんですよね。

で暴走して、メロディーを勝手に乗せてたのが露見したり、家の水漏れからジュリアの浮気が発覚したりして、家族のゴタゴタが始まります。

また予告編にあるように暴走中にパーキングエリア(PA)を通過した際、黄色のBMWのドアを壊してしまって、その狂人的なドライバーから追いかけられたりする羽目になります。

このPAを通過する際に、PAの茂みでセックスしてる男女関係にある白バイ隊に速度超過で追いかけられて、ようやく暴走してるのに気づかれます。
それで、白バイ隊が本部に連絡するんですが、隊長はのんきに部下と卓球やっていて、ヒャッハーと同様にまともな人間が出てこないので辟易するんですよね。
この監督の悪ふざけの面白さが全く分からないです…。

車内ではこの頃になると、疲れて痙攣を起こしたトムとベンが運転を代わります。

本部では車のナンバーを照合すると2日前にも190kmの速度超過でオービスに写ってたから、暴走してるって嘘ついてるんじゃないかと言います。

ベンは2日前にトムに内緒で車を利用し、素っ裸の女性を乗せた写真をオービスに撮られていたというサイテーなジジイでした。

それから暴走中、トムの元に前日、ボトックス注射をした老婦人の患者から顔が腫れて酷いことになってると再三電話が入るんですが、その原因もベンで、トムに内緒で7割安い中国産のボトックスに変えたためで、その差額をチョロまかしていました。

なので冒頭にジュリアがベンを嫌がるのも仕方ないかな、と思います。

いよいよ警察も暴走が嘘ではないと分かると、高速を封鎖し始めます。
まずは料金所を封鎖するんですが、これも上りと下りを間違えるっていう細かいギャグをします。

料金所を突破すると30km先が渋滞してて、どうにもならないってことで車を止めようとします。

白バイの2人は一般人の車を借りると、トムたちの車の前に回り込み、減速して車を止めようとします。

この方法は予告編見たときから思ってたことで、バスとかの大型車で前に回り込んで、電車の連結みたいにして止めればいいじゃんと思ってましたが、映画では前の車のブレーキが焼き付いて失敗します。

とりあえずトムの車と並行し、子供とメロディーを窓越しに救出するんですが、このときも予告編にあるようにメロディーのパンツが見えてベンが気を取られるっていうのが挟まれます。

ジュリアは妊娠してるので窓越しは無理となると、ヘリが登場します。
車はサンルーフになってるので、ジュリアを救出します。
ジュリアを救出すると、もう渋滞が目の前に迫っているので、車ごとヘリを吊り上げるっていう、ハリウッド映画みたいな大がかりなものになります。

車吊り上げたって、暴走は止まらないからタイヤ回ってそうですが、タイヤはしっかりと止まってましたね。
ヘリが渋滞を越えると吊り上げてた屋根が壊れてシャーシーだけ下に落ちて暴走は止まります。

ジュリアはヘリの上からトムとベンが助かったのを見届けると産気づき、コード・ブルーよろしくそのままヘリで病院に直行します。

エピローグは赤ちゃんの生まれた病院で、ベンは暴走中に追い抜いたときに一目ぼれした緑のバンを運転していたメロディーのお母さんと付き合うことになります。
生まれた子供の名前は、トムとジュリアが付けようとしてた名前と、白バイ隊員の名前が同じだったということで、その名前を付けます。
退院して病院をあとにしようとエレベーターに乗ると、AI搭載のエレベーターが停止して一家は閉じ込められて終わります。

 

うーん、なんでしょう、ギャグは70年代、80年代みたいなベタなギャグで、先ほど書いたドリフ大爆笑の加トちゃんみたいな感じで古いんですよね。
自分はくすりともしなかったんですけど、劇場ではやや笑いが起きてましたが、どっかんどっかんきてる感じではなかったです。

本作はコメディ映画ですが、公式サイトのプロダクションノートを見るとアクションシーンにもこだわっていて、160kmの暴走は、本当に160kmで暴走させてカメラも同じスピードの車に乗って撮っていたようです。

ただ、ほとんどのアクションシーンの展開はキアヌ・リーヴスの『スピード』で観たことある展開で、ベースもコメディということでハラハラドキドキすることは無かったです。

そういえば、高速に乗り始めの頃のシーンではジュリアのワキ汗が気になったのですが、暴走中はワキ汗が無く、普通は逆じゃないかな?と思いました。
暴走してからの方が緊張して汗かくと思うんですが、この辺は、記録係上手くないなと思いました。

うーん、やっぱりこの監督の作品は、小さなことでもわりと簡単にモラルとマナーを逸脱するのと、まとも人間が出てこなく、それを諫めるような立場の登場人物もいないので、自分には合わない監督なんだな、と思いました。

鑑賞データ

ヒューマントラストシネマ有楽町 TCGメンバーズ ハッピーフライデー 1000円
2017年 124作品目 累計131700円 1作品単価1062円

コメント

  1. ボヤージュ より:

    あんた主観で書きすぎなんだよ誰がそんなあんたの好き嫌い、面白い面白くないを望んでる?「この時からもう面白くない」とか「こういうのも大して面白くないんですね」とかお前はこの映画の何なんだよwwww途中で読むのやめたわ
    少しは書き方考えろな?wwwあんた人を不快にさせる文章書く天才だよ!!!!!wwwww天晴天才!ww

  2. 大納言 より:

    とても面白かった。
    この映画を楽しむためには、理解力が問われる。様々な表現を的確に拾う力がないとつまらなく感じることは明白だ。
    つまり国語の偏差値が低い奴には楽しめないということだ。好き嫌い云々以前に。
    表現の自由と個人主観の押し付けを履き違えているような人には、この映画は不向きである。

  3. cleo より:

    フロアマットとブレーキの件は、トヨタが米国で付けられた言い掛かりのパロディだねw

  4. medolu より:

    この映画には笑わせるための仕掛けがある(しかもそれが「多くの人にわかりやすい様に描写されている)のに、この批評を書いた者はその仕掛けも気付かずに酷評している。
    映画は作るほうにもセンスが必要だが、観るほうにも最低限のセンス(感覚)は必要だと思う。
    センスもないのに酷評するのはよくない。