巨匠は遂にあちら側に行かれてしまいました ☆3.5点
予告編
映画データ
寡作過ぎて半ば神格化されていたテレンス・マリック監督
昨年末『聖杯たちの騎士』が公開されたばかりですが3か月空かずして最新作の公開と相成りました。
昨年末からシャンテはよく行ってたので予告編も観ていて綺麗だなぁと思ってました。
本作は3月10日公開で、2週目か3週目辺りに観ればいいかなぁなんて呑気に構えていたところ、今日、ふと上映スケージュールを見たら、まだ2週目に入ったばかりなのに、軒並みどの劇場も1日2回ないし1回の上映に減らされていて、このままだと合う時間が無いってことで、日曜の朝から慌てて観てきました。
ネタバレ感想
本作は映像ドキュメンタリーで原題は『VOYAGE OF TIME: LIFE’S JOURNEY』ですので、まあ、人生の旅を映像で表現しています。
「母よ」から始まる短い詩のようなナレーションがたくさん入るのですが、「母よ、母なる大地よ、私(私たち)はどこから生まれ、どこへ行くのか」ということを映像使って表現しています。
母なる大地の部分は、もうホントどうやって撮ったんだろうっていう美しい自然ですね。
光の射し込みとか新海誠監督してました。
特に火山なんかは溶岩の川とかを近くで撮ってて凄いですし綺麗でしたね。
それで母よという生命の神秘の部分。受精とかDNAとかそういう部分はCGで表現しています。
ミトコンドリアとかデオキシリボ核酸とかそういうイメージです。
あとそこに8ミリフィルムで撮ったようなスクエアの画面で各地(インドとか東南アジア系)の様子やお祭りなんかを撮って挟み込む感じです。
あと少し人類創生みたいのも入ってます。CGの恐竜と人間が演じてる原始人のシーンがあります。
映画は道元禅師の和歌が詠まれる(声は風間杜夫さんかしら?)とこから入るんですが、これは監督のスペシャルカードなるものだそうで、各国によって違うようです。
本編の語り(ナレーション)はオリジナルはケイト・ブランシェットで日本版は中谷美紀さんでシャンテで観たので吹替版でした。
ただ『聖杯たちの騎士』のベン・キングスレーのナレーションでも思いましたど、ナレーションが詩的で何を言ってるかよく分からない(本作は簡単な言葉ばかりなので分かり辛いことはないですけど)ので、自分的には無くてもいいかなと思いました。
で、これ、評価が難しい作品なんですけど、自然の映像はホント綺麗で見てて飽きないんですよね。眠くなることもない。
どちらかというと眠くなるのは生命の神秘のCGの部分と8ミリのドキュメント映像の部分。
でもこういう映像叙事詩でストーリーも無ければ90分って結構長く感じると思うんですけど、そんなに長く感じなかったのでよかったのかな?と思って☆3.5にしました。
ただこれ、大変なのは撮影した人と編集した人かな?って気がしますし、ナショナルジオグラフィックとかディスカバリーチャンネルを普段から見てる人には見慣れてるんだろうなぁ、とも思いました。
あと本作は、本来IMAX用に撮影されたドキュメンタリーでしたが、日本ではIMAXでの公開とはなりませんでした。
なんか公開もすぐ終わっちゃいそうですし、プラネタリウムとかで常設上映されるのがいいのかな?と思いました。
鑑賞データ
TOHOシネマズシャンテ シネマイレージ6P鑑賞 0円
2017年 41作品目 累計38700円 1作品単価944円
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