ワンダフルでハートフルな物語 ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ。そんな彼女の部下にシニア・インターンのベンが雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズだが、いつしか彼の的確な助言に頼るように。彼の“豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていくー。そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることに!
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
とても面白かったです。
アクション大作やミステリーサスペンスのように、何か大きなことが起こるわけではないのですが、冒頭から1時間くらいまであっと言う間でした。
映画が始まってすぐの出演者のクレジットで先にロバート・デニーロが出てきまして、次にアン・ハサウェイが出てきたので、あっアン・ハサウェイが先じゃないんだと思いました。
映画も冒頭からロバート・デニーロ演じるベンのひとり語りから始まり、ベンの過去から現在、今の心境が語られベンが主役の映画だったと思います。
映画の宣伝などを見ますと、アン・ハサウェイ、ファッション業界ということで『プラダを着た悪魔』と関連付けようとしていますが、プラダを期待していくとイメージと違うかもしれません。
どちらかというと『最高の人生の見つけ方』みたいな感じでしょうか。
モーガン・フリーマンがロバート・デニーロでジャック・ニコルソンがアン・ハサウェイみたいな感じですかね。
しかしこの映画を面白くしてるのは、所謂、ヒューマンドラマですが、最新のNY事情・アメリカ事情も盛り込まれていて、アン・ハサウェイ演じるジュールズの成功が、YouTube試着動画からのeコマース参入だったり、ベンの就職活動も履歴書とかじゃなくwebエントリーだったりYouTubeに自己アピール動画をアップするものだったりして、現代っぽさを上手く描けていたと思います。
ジュールズの会社が立ち上げから1年半で従業員200人を超える会社に急成長したのも有り得る話で、変化のスピードの速さが象徴的でしたが、それが古いもの・変わらないもの(クラシックスタイル)と対比させるのに、とても上手く作用していたと思います。
テーマとしては「先人の知恵に学ぼう」的なものもあると思いますが、それが押し付けがましくなくて、またベンの方も変なプライドを持たずに柔軟に新しいものを取り入れていくので観ていてとても気持ちよかったです。
ベンのフェイスブックのプロフィールページを二人で完成させていくシーンはとてもよかったですね。
最近では「年上は敬え」なんて言葉はないがしろにされている感も否めませんが、年上は敬うものだということを再認識させてくれましたし、それと同時に「年下も敬う」というベンの姿勢が大事な何かを気付かせてくれた気がします。
鑑賞データ
TOHOシネマズ新宿 シネマイレージデイ 1400円
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