感想を書く今になって気づいた ☆4.5点
『あの花』や『ここさけ』の脚本家・岡田麿里によるオリジナル脚本で自身による初監督作品。
十代半ばで外見的成長が止まり数百年を生きる長寿の一族の主人公と人間の子の絆を描いたファンタジードラマ
予告編
映画データ
本作は2018年2月24日(土)公開で、全国76館での公開です。
今後順次公開されて、124館での公開となるようです。
劇場では予告編は目にしませんでしたが、『あの花』と『ここさけ』は見ていたので気になっていました。
今年は邦画のアニメを見てなかったので、公開から2か月経ちましが、新宿バルト9で1日1回上映してたので観てまいりました。
監督は岡田麿里さん
言わずと知れた『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』の脚本家で、本作が初監督作になります。
不登校児だったのは知りませんでした。
キャラクターと声の出演は以下の通りです。
マキア: 石見舞菜香
エリアル: 入野自由
レイリア: 茅野愛衣
クリム: 梶裕貴
ラシーヌ: 沢城みゆき
ラング: 細谷佳正
ミド: 佐藤利奈
ディタ: 日笠陽子
メドメル: 久野美咲
イゾル: 杉田智和
バロウ: 平田広明
あらすじ
縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。
10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。
そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。
マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。
少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
正直、イオルフの村を描く冒頭は、演出がゆったりし過ぎて、好きな感じの作品では無いなーと思ったんです。
主人公のマキアは、レイリアとクリムと幼馴染です。
レイリアは高い崖から海に飛び込めるような活発で元気な女の子なのに対し、マキアは引っ込み思案で大人しい女の子として描かれます。
クリムは外見が女の子っぽいので紛らわしいんですが、マキアを見守る兄といった感じです。
3人が遊び終えて夕方、家に帰る頃になるとマキアの孤独が分かります。
レイリアとクリムには親が迎えにくるのに、マキアは独りぼっちなのです。
なのでマキアは長老のラシーヌのそばで暮らしてます。
ラシーヌはマキアに「イオルフの外に出たら人を愛してはいけない」と説きます。
マキアが夜寝付けなくて外に出ると、レイリアとクリムが逢瀬を重ねてるのにショックを受けます。
マキアはクリムのことが好きなのでした。
そう思ったのも束の間、レナトと呼ばれるドラゴンみたいのが複数飛んできます。
メザーテ国というところが攻め込んできたのでした。
この時点ではなんでメザーテ国が攻め込んできたかは分からないのですが、あとから分かってきます。
メザーテ国は古の獣レナトを自在に操ることによって世界の覇権を握ってきました。
しかし、レナトが原因不明の赤目病というのにかかり、個体数を大きく減らしています。
このままだとメザーテ国の覇権が揺らぐと考えた国王が、同じく生ける伝説とされるイオルフの民の血を王族に取り込もうと考え、侵略しに来たのでした。
国王の息子、王子の嫁とするべくイオルフ一の美少女レイリアは囚われてしまいます。
一方マキアは、レナトに絡まってるヒビオルを掴んでたら、赤目病にかかって暴走したレナトに巻き込まれ遠くに運ばれてしまいます。
結局レナトはイオルフから遠く離れた森に墜落して命が尽きますが、マキアも突然外の世界に放り出されてしまいます。
マキアは森を抜けて集落に出ますが、集落は何者かによって全滅させられています。
しかし死んだ母親が必死に庇おうとして抱きしめている赤ちゃんが泣いていました。
すると同じテントにバロウというヒビオルを行商するイオルフ出身の男がいて、盗賊に全滅させられたのだろうと言います。
長老ラシーヌを知ってるバロウは、赤ちゃんを救おうとするマキアに、長老から言われてるだろう?と確認しますが、マキアは赤ちゃんを育てることを決めます。
それで、冒頭はゆったりし過ぎて好きな感じじゃないと書いたんですが、ここからが展開が早いんです。
まずバロウはいつの間にかいなくなります。
そしてマキアは農家の羊小屋に侵入しミルクを絞ろうとしますが、やり方が分からず出来ません。
するとその家の女主人のミドに見つかります。
事情を理解したミド(ここは描かれず)は、マキアを住まわせてくれることになります。
マキアを街に連れて行き、マキアが織るヒビオルを定期的に買い取ってくれる知り合いの店も紹介してくれトントン拍子に話が進みます。
ミドは未亡人でラングとデオルという2人の息子がいますが、マキアは2人に赤ちゃんの名前を聞かれるまで名前のことを考えてなく、羊のミルク同様、行き当たりばったり感が強いです。
マキアは最初に女の子っぽい名前をあげると「それ女の子の名前じゃね?男の子だろ」と2人に言われ性別もよく分かってないようでしたが、勢いでエリアルと決めます。
子育ては、そばに2人の息子を育てたミドがいるから楽チンなんですね。
ラングとデオルとミドの飼い犬もいるんでマキアが何もしなくてもすくすくと育ってくれます。
やがてエリアルも同じ年(6歳)くらいの友達ができますが、いつまでも「母さん、母さん」とべったりなエリアルは友達に馬鹿にされます。
特にディタという女の子は、「男の子がお母さんをそんなに好きなのはおかしい」と言ってエリアルを傷つけてしまいます。
ミドの元での生活は安定してましたが、マキアがヒビオルを卸してる店に持ち込まれた別のヒビオルに、レイリアがメザーテの王子と結婚することが書かれているのを見たマキアは居ても立っても居られなくなり、メザーテへの船のチケットを手配してもらいます。
ミドはマキアが戻ってくるまでエリアルを預かってもいいんだよと言ってくれますが、親のエゴですね、エリアルも一緒に連れていきます。
このとき実は、ディタは子供心にエリアルのことが好きで傷付けたことを謝りたいと思ってましたが、さよならも言えずにエリアルはいなくなってしまったのでした、マキアのエゴで(さよならの機会くらい与えてあげよう)。
マキアはメザーテに向かう船の中で偶然クリムと再会します。
クリムは生き残ったイオルフの民とレイリアを奪還すべくレジスタンスを結成していました。
マキアもその活動に加わるようになりますが、自分だけを見てくれなくなったエリアルはわがままを言い始めます。
メザーテに着いたマキアは宿を取り、職探しをしますが、なかなか見つかりません。
一件だけバーのようなところで仕事が決まりかけますが、女主人に「仕事は深夜に及ぶよ」と言われると、「子供がいるんでそれはちょっと…」とか言うんでカチ切れられます。
エリアルも農場に戻りたいとか言うんで、マキアは基本何も考えてないと思います。
そしてここに至って親子喧嘩が勃発し、エリアルは出ていってしまいます。
エリアルと喧嘩して存在の大きさに気付いたマキアは、雨の中ずぶ濡れでいるエリアルを見つけると、「もう泣かない」と言って強い母になる決意をするのでした。
そうこうしてる内に、結婚式のパレードの日がやってきます。
クリムがパレードの隊列にいるレナトの足を切りつけ、暴れている混乱に乗じてマキアがレイリアを救出します。
マキアはレイリアを連れてクリムとの合流地点に連れていこうとすると、レイリアはお腹をさすって「行けない」と言います。
レイリアはすでに王子の子を妊娠していたのでした。
そういえば、観てるときは気づかなかったんですが、本作の国王は、いかにも国王というキャラでは無くて、小太りで背が低くて小ずるい感じのするキャラで、北のロケットマンみたいだなと思ったんですが、レイリアはあれですね、よく考えると拉致被害者みたいな感じがしますね。
もうメザーテ国に拉致されて6~7年が経ち、お腹に子を宿してるので昔には戻れないといいますか…。
何か似てるなと思いました。
マキアはレイリアの救出に来たメザーテ軍のイゾルが率いる兵士に囲まれますが、レイリアの覚悟(友達に手を出すならお腹の子と一緒に死ぬ)と、風のように現れたバロウによってピンチを脱出します。
マキアは後日、クリムと会うと、レジスタンスは引き続きレイリア奪還のタイミングを伺うが、子供がいて足手まといになるマキアは要らないと言われ、メザーテを後にします。
エリアルからは「農場に戻るの?」と聞かれますが、マキアはなぜか意地でも戻りません(農場に戻れば穏やかに暮らせると思うんだけどなぁ)。
ここからまた一気に時間が飛びエリアルが15歳くらいになってるんですけど、声も変わるんで一瞬誰だか分かりません。
2人は各地を転々としながら、現在はドレイルという工業都市に流れ着いていて、マキアは食堂で給仕の仕事を、エリアルは工場で働いています。
レナトを失いつつあるメザーテ国は鉄鋼に力を入れていたため、工場が集まっているドレイルの街は賑わっています。
エリアルの工場の先輩たちは、見た目の年齢が変わらないマキアを恋人と思っていましたが、エリアルは姉だと説明します。
マキアが食堂で働いてると、今度は、偶然ラングと再会を果たします。
ラングは立派な青年になっていて、これも一瞬誰だか分からないのですが、そういう風に意識させてるんでしょう。
いつまでも変わらないマキアに対し、変わっていくエリアルやラングは、見た目ではマキアの年齢を追い越してます。
ラングは、母ミドの農場にも不景気の波が押し寄せ、現在はメザーテの兵士をしていると言います。
マキアはラングを家に招ぎますが、反抗期のようなエリアルはそれほど懐かしがりもせず、挨拶すると夜勤に出てしまいます。
マキアはラングに「5年くらい前から母さんと呼んでくれなくなった」と言います。
一方、その頃、メザーテ国ではレナトが残り一頭になっていました。
また、王子とレイリアの娘メドメルにはイオルフの特徴が遺伝していません。
そのためレイリアは娘にも会えず、城の中で幽閉されていました。
日々、ストレスが溜まるレイリアは娘に会わせてもらえないなら、せめて親友のマキアを連れて来てとイゾルに言います。
イゾルの部隊に所属しているラングは、メザーテがマキアを探していることを知ると、マキアにそれを伝えます。
マキアは「もうこの街にもいられない」と言うと、ラングが「一緒に農場に戻らないか?」と言います。
マキアは「迷惑をかけられない」と言いますが、ラングは「迷惑をかけて欲しい」と言い、子供の頃からマキアのことが好きだったと告白します。
マキアは「気持ちは嬉しいが、エリアルのことしか考えて生きてこなかったから、他のことは考えられない」と言って断ります。
ラングはマキアの気持ちを汲み、次に暮らす場所や仕事のことは手伝わせ欲しいと言うのでした。
その夜、エリアルは工場の先輩たちに、生まれて初めて酒を飲まされ、酔いつぶれて帰ってきます。
初めてのことに心配して驚くマキアに、「お帰りのキスは?」とからかうエリアルは「昔はしてくれたじゃん」と言いよろめくと、マキアが大事にしていたヒビオルを落として踏んでしまいます。
マキアは「踏んじゃダメ」と言ってヒビオルを拾うと、エリアルが初めて織ってくれたヒビオルで「母さん」と織ってくれたんじゃないと言います。
エリアルが「いつまでも子ども扱いするな」と怒り、自分の部屋に籠ると、マキアは引っ越さなければならなくなったことを告げますが、「俺はもう、あなたのこと母親と思ってないから」という言葉が返ってくるのでした。
次の日、エリアルはラングに会うと、メザーテの兵士として働けるように口を聞いてもらえないか頼みます。
ラングがマキアのことはどうするのか聞くと、エリアルはもう母親と思って無いと言います。
エリアルは、マキアがどうして自分のことを大事にしてくれるのかが分からないと言い、今の自分ではマキアを守れないと言います。
ラングは了承してエリアルはメザーテの兵士として働けることになります。
親離れ子離れの時期なのでしょう、マキアはエリアルを見送りますが、「母さんを守るって言ったじゃない」と涙を堪えて呟きます。
するとそのタイミングで何者かが現れます。
場面変わって、今度はマキアが幽閉されています。
「僕たちはこんなに辛かったのに、君だけは幸せだったんだね。でもやっと分かったんだね。僕たち3人はいつも一緒だったじゃないか」と語るその声はクリムで、レイリアを取り戻すことに取り憑かれていました。
クリムはメザーテ国と敵対するバイエラ国を動かすまでになり、その城にマキアを幽閉したのでした。
クリムはマキアを連れてメザーテ国に入ると、バイエラ国とその連合国も侵攻を開始します。
レナトもイオルフの力もないメザーテ国は徐々に攻め込まれます。
国王と王子は国を捨てて逃亡を図りますが、ラングをはじめ兵士たちは戦います。
ラングはエリアルに「元々メザーテに忠誠を誓ってる訳でもなく、逃げて構わない」と言いますが、エリアルは「今の自分には家族が出来、子も生まれそうで、この地で家族を守りたい」と言います。
エリアルが家に帰ると迎えてくれたのはディタで、ラングと同じように村を出てメザーテで職探しをしていたところ、エリアルと再会していたのでした。
エリアルはメザーテの城に火の手が上がると慌てて戻りますが、そのタイミングでディタも産気づいてしまいます。
レイリアはイゾルにより幽閉を解かれ、メドメルを探していたところ、城に侵入していたクリムとマキアに出会います。
クリムはレイリアに「一緒に帰ろう」と言い、これからはこんな目に遭わせたやつに復讐するんだ的なことを言いますが、レイリアに拒否されてしまいます。
するとクリムは持っていたたいまつでレイリアと心中を図ります。
しかし寸前のところで現れたイゾルにクリムは射殺されるのでした。
メドメルを探しに向かうレイリアと別れたマキアは、部隊で移動するエリアルに出会います。
エリアルは生きて帰ると力強く言うと戦いに向かいます。
マキアは城の近くの民家から助けてという声を聞き、音のする方に向かいます。
民家の前に着いたマキアは、破水した女性がうずくまってるのに気づきます。
女性を介抱すると、ディタの方が「あなたは!」とマキアに気づきます。
自分がディタであることを名乗り、エリアルの子だと告げると、マキアが手伝い無事出産します。
ディタは子供の頃、マキアに嫉妬してエリアルに「お母さんのことが好きだなんておかしい」と言ったことを謝り、子供を出産したことにより母の愛がより身に染みたようでした。
戦争が終わり、負傷したエリアルが目覚めるとマキアがいました。
マキアはディタが無事出産したことを告げると、ディタと子供と幸せに暮らすように言って別れを告げます。
その後マキアはクリムの遺体を城の庭の木の下に安置し、残り1頭になったレナトの鎖を外します。
レイリアは城の屋上にいるメドメルと対面します。
レイリアのことが分からないメドメルに従者は母親であるレイリアであることを告げます。
メドメルは想像していたよりずっと綺麗な人と従者に告げます。
するとそこにマキアが乗ったレナトが現れます。
マキアが「飛んで」と言うと、レイリアはレナトに飛び乗ります。
そしてメドメルに「私を忘れて、私も忘れるから」と言って去って行きます。
数十年後、マキアが農場にいる小さい子供におじいちゃんはいる?と聞くと、母親を呼びに行きます。
現れた母親は母からあなたのことは聞いていましたと言います。
その母親はディタの娘でマキアが取り上げた子なのでした。
マキアはすっかり老人になってベッドに横たわるエリアルと対面します。
「ただいまエリアル」と声を掛けると、僅かに反応し口を動かします。
その様子を見たマキアが「いっぱい一生懸命に生きたんだね」と声をかけると、エリアルは静かに息を引き取るのでした。
農場を後にするマキアにエリアルの孫が自分で摘んだ花を渡してくれます。
もう泣かないと決めていたマキアでしたが、このときばかりは号泣するのでした。
マキアが農道に戻ると馬車を停めてバロウが待っています。
バロウが「終わったか?」と聞くと、マキアは「終わりはない。自分が生きてる限り心の中でエリアルは生き続ける」と言います。
バロウは「それを聞いたら長老も喜ぶだろう、悲しいばかりの別れだけではないと」と言います。
マキアが「人を愛してよかった」と言うと、馬車に乗って帰る2人を映して映画は終わります。
最初にも書きましたように、冒頭こそゆったりとしたリズムでしたが、その後の展開はジェットコースタームービーのように早くて、全く想像もしなかったストーリーに帰結しました。
エリアルが0歳から6歳、6歳から15歳とお話が飛ぶところなどは、一瞬、ついていけなくなるんですが、すぐに「そういうことね」と分かるように作られてるのは上手いなと思います。
普通だったら情緒的に伸ばしそうなシーンでも、そんなに長くしないで次のシーンに移るのでストーリーが予想出来なくて面白いですね。
終わってみればエリアルの0歳から80歳?くらいまでを一気に駆け抜ける(富士住建のCMみたい)映画なので、そうなるのは当然なのですが、観てる最中は分からないので面白いのです。
それで、冒頭が何でゆったりしてるのかな?と思ったんですが、あのシーンでイオルフに流れる時間を表しているのですね。
それに比べて人間の5年10年なんてあっという間で、相対的にその時間の感覚を体感できるようになっているんだろうなぁと思いました。
ラストの方は、泣かせの波状攻撃でヤバいですよね。
子供の頃のエリアルの声で「母さん、母さん」出てきたら、そんなもん泣くに決まってます(笑)
序盤にミドが飼ってる犬が死ぬところもポイントで、ペット飼うときは自分より先に逝くのが分かってるじゃないですか。
マキアの場合もエリアルを育てようと決意した時点で同じなんですが、種族が違うとはいえ、先に子供が逝ってしまう逆縁を描いた話で切ないんですよね。
そして子供が自立できるようになったら卒母する話でもあります。
いくら、産んだ、育てたと言っても子供は親の所有物ではないので、どこかで子離れ親離れが必要なんですよね。
数百年生きながらも外見は変わらないという設定の妙がありながらも、描いてるテーマは根源的で深い良作だと思います。
鑑賞データ
新宿バルト9 平日夕方割 1300円
2018年 69作品目 累計61500円 1作品単価891円
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