テーマがテーマだけに ☆4点
予告編
映画データ
あらすじ
2005年6月、国際テロ組織アル・カイーダの重要工作員の暗殺を狙ったレッド・ウィング作戦のため、アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズはアフガニスタンに赴く。4人の隊員が山岳地帯で偵察をしていた際、ある判断が200人超のタリバン兵から攻撃される状況を呼んでしまう。絶体絶命の状況下、崖から転がり落ち全身負傷しながら自分と仲間を信じて行動する4人。生死を分ける選択に次々と迫られる過酷な場に立ち向かっていくが…
(MovieWalkerより引用)
ネタバレ感想
テーマがテーマだけに手放しで賞賛(アメリカ側からの正義)は出来ないんですけど、映画としては迫力あって面白かったです。
参考 レッド・ウィング作戦 (アフガニスタン) – Wikipedia
実話に基づいた映画で結果も分かっているので、『七人の侍』のような少数が多勢にアイデアで勝つみたいな爽快感はありませんが、4人対200人以上の攻防は息詰まるものがありました。
映画は冒頭、実際のネイビーシールズの訓練の映像が流れるのですが、その訓練が過酷そのもので脱落者も多数出るのですが、それだけに残った隊員がいかに精鋭された部隊かが分かります。
それは特にアクス隊員(ベン・フォスター)がもう息も絶え絶えになっているシーンで対比して描かれていて、致命傷を負って動けず木に寄りかかっているのですが、タリバン兵が放つ銃弾が当たらないことです。
動かない敵に3発目でやっと命中する精度で、銃の命中精度一つとってみても単純に200人の戦力が3分の1の60人になるなと思いました。
この映画の肝はやはり羊飼いと遭遇した時の究極の選択で、「戦時下という異常な状態でも倫理観を保つことができるか?」だと思いました。
またその選択の結果、予見できる未来を受け入れる覚悟があるかということもポイントで、自分がその立場ならどうするかということを考えずにはいられませんでした。
映画では「パシュトゥーンの掟」なるアフガン民族の慣習も知ることが出来て有意義でした。
例え敵であっても傷ついて助けを求めに来た者は保護し、その結果生じる危険をも受け入れる覚悟。
覚悟というものを深く考えさせられる映画でした。
鑑賞データ
TOHOシネマズ日本橋 シネマイレージデイ 1300円
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