3部作5時間17分に躊躇しましたが ☆5点
予告編
映画データ
あらすじ
30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。純の秘密を知るまでは……。中学生の息子がいる桜子は、多忙な夫を支えながら家庭を守る平凡な暮らしにどこか寂しさを感じていた。編集者である夫をもつ芙美もまた、真に向き合うことのできないうわべだけ良好な夫婦関係に言い知れぬ不安を覚えていた。あかりはバツイチ独身の看護師。できの悪い後輩に手を焼きながら多忙な日々を過ごし、病院で知り合った男性からアプローチを受けるも今は恋愛をする気になれずにいる。
純の現状を思わぬかたちで知った彼女たちの動揺は、いつしか自身の人生をも大きく動かすきっかけとなっていく。つかの間の慰めに4人は有馬温泉へ旅行に出かけ楽しい時を過ごすが、純の秘めた決意を3人は知る由もなかった。やがてくる長い夜に彼女たちは問いかける。
—私は本当になりたかった私なの?(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
観てよかったです。
1部106分
2部95分
3部115分
ですが、各部あっという間で、長いと感じることはありませんでした。
といいますのも時折、映画の中の時間が現実の時間とリンクしていて、1部では重心を探るワークショップ、3部では小説の朗読会に、結構な時間を使っていて、観客もそれらの催しに参加しているような感覚になるからです。
テーマとしては先月観た『恋人たち』に近い感じで、こう現代社会の生き辛さのもやもやした気持ちを描いている感じがして、1部と2部まではよかったんですが、3部が、やっぱり男と女は分かり合えない、みたいな感じで描かれていて、男の立場からすると、こわーって思いました。
それと3部で、あかりと桜子がいきずりの男とのセックスで救われるのも、1部と2部の展開からは想像出来なかったので意外でした。
鵜飼(重心ワークショップの先生)という人間は、混沌をもたらす存在だなぁと思いまして、この映画、1部と2部までの印象からすると、3部はダークサイドに堕ちるといいますか、何となくそういう印象を持ちました。
神戸の色々な街並みが収められていて、病院だったり裁判所でも撮影していて、結構お金かかってるように見えますし、神戸市も撮影に協力的だったんでしょうね。
市民参加のワークショップから始まった映画が海外の映画祭で受賞するなんて夢があっていいなと思いました。
鑑賞データ
シアター・イメージフォーラム 当日通し兼(1~3部) 3900円
2016年 1作品目 累計3900円 1作品単価3900円
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