少女ファニーと運命の旅 評価と感想/理由も分からない子供たち

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悪いことならユダヤ人をやめれば、の言葉が胸を打つ ☆4.5点

第二次世界大戦中ナチス支配下のフランスから子供たちだけでスイスに渡ったイスラエル在住の女性ファニー・ベン=アミの自伝「ファニー 13歳の指揮官」の映画化。監督はローラ・ドワイヨン、主演は子役のレオニー・スーショー

予告編

映画データ

(シネマトゥデイ)

映画『少女ファニーと運命の旅』の作品情報:実在した女性ファニー・ベン=アミの自伝を基に、ナチスドイツ支配下のフランスからスイスを目指したユダヤ人の子供たちの逃避行を描く人間ドラマ。ナチスの追跡を逃れるさなか引率者とはぐれてしまった子供たちが、13歳のファニーをリーダーに数々の難局を知恵と勇気で乗り切っていく。
(ぴあ映画生活)
『少女ファニーと運命の旅』は2016年の映画。『少女ファニーと運命の旅』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォトギャラリーや動画クリップなどを紹介しています。
TOHOシネマズデイだったので何か無いかな?と思いシャンテで上映していたこちらを鑑賞。

本作は2017年8月11日(金)公開で全国でもまだ6館ほどの上映ですが、最終的には40館弱での公開となるようです。

劇場で予告編は目にしなかったんですが、最近多いナチス物、先月観た『ヒトラーへの285枚の葉書』と同様実話ベースということで観て参りました。

淡々と抵抗する ☆5点 実際のハンペル事件を元に1947年に出版されたハンス・ファラダ著「Alone in Berlin(ベルリンに一人死す)」の映画化で監督はヴァンサン・ペレーズ。主演にブレンダン・グリーソン、エマ・トンプソン、ダニエル・ブリュール
監督はローラ・ドワイヨン
フランスの女性監督で、お父さんがジャック・ドワイヨンという有名な監督さんのようですが存じ上げません。
2017年のフランス映画祭で来日予定だったようですが中止になってますね。
6.22-25開催『フランス映画祭2017』公式サイト。1993年から毎年開催されているフランス映画祭。ユニフランスは今年もフランス映画祭を開催します!6月22日(木)から25日(日)まで、今年も有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて皆様をお待ちしております。
主演はレオニー・スーショー
フランス生まれのベルギー在住で(2017年8月15日)現在14歳
(生年月日2002年8月17日)
本作が映画初出演だそうです。

他に共演と配役は以下の通りです。

ファニー役:レオニー・スーショー
エリカ役:ファンティーヌ・アルデュアン
ジョルジェット役:ジュリアンヌ・ルプロー
ヴィクトール役:ライアン・ブロディ
ディアヌ役:アナイス・マイリンガー
ラシェル役:ルー・ランブレヒト
モーリス役:イゴール・ファン・デッセル
ジャック役:ルシアン・クーリー
マリー役:マロン・レヴァナ
マダム・フォーマン役:セシル・ドゥ・フランス
ジャン役:ステファン・ドゥ・グルート
エリー役:ヴィクトール・ムーテレ

あらすじ

「3人とも元気? この2年で大きくなったでしょうね」──そんな母親からの手紙への返事に、13歳のファニー(レオニー・スーショー)は二人の妹たちの近況を、「ジョルジェット(ジュリアーヌ・ルプロー)は数字の25まで覚えた。エリカ(ファンティーヌ・アルドゥアン)はもう甘えん坊じゃないよ」としたためる。
1943年、ナチスドイツの支配下にあるフランスでは、ユダヤ人の子供たちは親と別れて、支援組織に託されていた。ファニーもここクルーズの施設で生活していたのだが、誰かが密告したせいで、施設は閉鎖されることになり、ファニーたちは一路イタリアが占領するムジェーヴを目指す。
普段は勝ち気で気丈なファニーも不安に駆られていたが、ムジェーヴの施設で料理番を務める陽気な青年エリー(ヴィクトール・ムートレ)と仲良くなり、忘れていた笑顔を取り戻す。そんな中、イタリアのムッソリーニが逮捕されたというニュースが入る。責任者のマダム・フォーマン(セシル・ドゥ・フランス)は、代わりにドイツ軍に占領されるといち早く察知し、子供たちをスイスへ逃がそうと決意する。
ファニーと妹たちを含む9人の子供たちがエリーに率いられて列車に乗り、車で先回りしたマダム・フォーマンが、乗り継ぎの指示を出すという段取りだ。ところが、乗り継ぎ駅に着いた時、ドイツ兵の姿を見て怖気づいたエリーが一人で逃げてしまう。脅える子供たちにマダム・フォーマンは、「今からファニーがリーダーよ」と宣言する。その言葉に一番驚いたのはファニー自身だったが、マダム・フォーマンから「あなたは頑固だからやり遂げられる」と励まされるのだった。
無事に子供たちを乗せて列車は発車するが、橋が爆破されて予期せぬ乗り換えとなる。途方に暮れて駅の構内をさまようファニーは、ドイツ兵に捕えられたエリーと遭遇する。彼は見張りの眼を盗んでファニーに、中を見ないで必ず届けてくれと1通の手紙を託すのだった。
何とか目的地のアンヌマスに到着する9人。だが、待ち合わせの場所にマダム・フォーマンは現れない。何時間も待たされた末に見知らぬ男が現れ、子供たちは同じくスイスを目指す大人たちと越境請負人のトラックに乗せられる。しかしトラックは警察の検閲に引っかかり、ファニーたちは連行されてしまう。
恐怖と空腹の極限状態の中、何かと対立していたファニーとヴィクトール(ライアン・ブロディ)が互いへの不満を爆発させ、取っ組み合いのけんかに発展してしまう。けれども「母さんに会いたい」と泣くヴィクトールを見て、ファニーはそっと彼の手を握るのだった。
ファニーの機転で、脱出に成功する子供たち。勇気と機知で一つ試練を乗り越えるたびに、彼らの絆は固く結ばれていく。だが、追っ手は目の前まで迫っていた。「おしまいよ」と、遂に弱音を吐くファニー。そんなファニーに再び力を与えてくれたのは、エリーの手紙の意外な中身だった。果たして9人は、国境へたどり着き、再び両親と会うことができるのか──?

公式サイトより引用)

ネタバレ感想

ファニーたちが最初にいるクルーズ県はパリから南へ約400km、フランスのちょうど真ん中あたりですね。
このときはまだパリの両親と手紙のやり取りが出来ました。

密告によって移動を余儀なくされるムジェーヴはクルーズ県から東へ500kmくらいで、イタリアとスイスの国境に近いです。
ムジェーヴに来ると、ファニー姉妹にだけ手紙が届かなくなるので、両親に何かあったと推測できます。

ムジェーヴの施設の責任者のマダム・フォーマンは厳しい人でしたが、それは子供たちに自立と自覚を促すためでした。
特にファニーの妹2人は、何かと姉に甘えてしまいファニーの負担にもなっていたので、フォーマンはファニーに料理番エリーの手伝いをさせるようにします。

ムッソリーニが逮捕され、スイスへ向かうことになると列車でアンヌマスへ向かいます。
ムジェーヴからアンヌマスは北西へ60kmくらいですが、途中橋が爆破され旅客列車で行こうとするとリヨンを経由しなければならなくなります。
リヨン経由だとかなり遠回りになるのと、リヨンにはドイツ軍が進駐してるため、皆が嫌がります。
貨物列車がアンヌマスへ直通するので、ファニーたちは隠れてアンヌマスへ向かいます。

アンヌマスはスイス国境までかなり近くて2kmくらいです。
ジュネーブまでも10kmくらいですが、待ち合わせ場所にフォーマンが現れないので、ここでも何かあったと推測されます。

フォーマンが手引きしてあったと思われる越境請負人のトラックで国境を目指すも、ナチスの検問にかかり、使用されてない学校のような建物に幽閉されてしまいます。

手引きした者の名前を明かせば食事を与えるとのことでしたが、子供たちは口を割りませんでした。

ナチスが常駐していた訳ではないので、近所の人が通りかかった際に、ファニーがSOSを出して脱出に成功すると、子供たちだけでスイスを目指すことを決意し、そのまま森の中、山の中を抜けて国境を目指します。

森を抜けると小川の近くに廃屋を見つけます。
フォーマンがいない今、スイスに行っても何の保証がある訳でもなく水場も近いことから、ファニーたちはそこで自給自足生活が出来るのでは無いかと考え、行動に移します。

しかし、小さな子たちが食中毒になってしまいます。
ナッツに似た毒性のある木の実を食べたのが原因でした。

ファニーは森を抜け、近くの民家に助けを求めます。
その民家のジャンは、薬をくれ家畜小屋に1日滞在していいと言います。

そこで1日過ごしたファニーたちは、この場所ならナチスが来ないと考え、そこで働くかわりに置いてもらえないかとジャンに頼みますが却下されます。
小さな子たちの体力が回復するまで、あと1日滞在を許されますが、翌日ナチスがやってきます。

ナチスはジャンの敷地を提供するように求めるとともに、誰か逃げて来なかったか尋ねます。
ファニーは前日に発たなかったのを後悔しますが、ジャンが庇ってくれて事なきを得ます。

お金持ちの子ヴィクトールのお金で越境請負人を雇うことを思いつくと、ジャンに手配してもらいます。

越境請負人に国境付近まで運んでもらい、徒歩で国境の金網までくると、スイス側の金網まで一気に走り抜けなければなりません。
ナチスが見張ってる可能性もあり一種の賭けでした。

そこでファニーはみんなを奮い立たせようとエリーから託された手紙を読もうとしますが、エリーの手紙は間違えて渡したと思われ白紙でした。

ビックリするのと意気消沈したファニーでしたが、すぐに気を取り直すと皆を勇気づけるべく白紙の手紙で勧進帳を始めます。

   <テレビウォッチ>「いいとも」の技術スタッフのお通夜が先日あった。そこでタモリに久しぶりに会った。
ファニーの言葉に勇気づけられ、みんな一気にスイス側まで走り抜けますが、一番小さな男の子ジャックが途中で転んでしまいます。

ファニーが助けに戻ると、2人のナチス兵がライフルで狙ってきました。
ジャックをおんぶして走るファニーは、エリーに教えてもらった「敵の弾をかいくぐるにはジグザグに走った方がいい」を実践します。

子供たち9人、全員無事にスイスに渡って映画は終わります。
エピローグでその後ファニー姉妹は両親には会えなかったこと、1946年までスイスに滞在したこと、現在はイスラエル在住であることが説明されます。

本作は何といっても演じてた子役たちの子が可愛かったですね。
特に主役のファニーを演じたレオニー・スーショーはこれが映画初出演とは思えないほどしっかりした演技で、その可愛らしいルックスと相まって今後が非常に楽しみな女優さんだと思いました。

『ヒトラーへの285枚の葉書』と同様、歴史に埋もれた名もない市民の話は驚愕の事実で、非常に胸を打つものがあります。

本作は文部省特別選定作品で、主人公たちが子供たちということもありますし、夏休み中ですので、是非お子さんたちに観ていただきたい作品となっています。

「ファニー 13歳の指揮官」の読書感想文もいいかもしれませんね。

9月になると全国的に公開されるので、お近くにきたら是非観ていただきたい作品です。

鑑賞データ

TOHOシネマズシャンテ TOHOシネマズデイ 1100円
2017年 132作品目 累計139700円 1作品単価1058円

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