役者さんがイイ ! ☆3.5点
予告編
映画データ
あらすじ
異常気象と地殻変動に揺れる日本列島。250年ぶりに大噴火した明神岳の地割れの中から大怪獣モノが出現した。
防衛軍の総攻撃にビクともせず、強力な電磁パルスを照射してあらゆる電子機器を使用不能にするモノの超能力に、人類は打つ手がないように思われた。だが、超理化学研究所の西郷博士とその娘・美和は、万能細胞セタップXのDNA解析に成功。その万能細胞は人間に注入すれば猛烈な勢いで分裂と増殖を繰り返し、被験者を怪獣並みの巨人へと急成長させるパワーを秘めていた。
博士は自分の助手であり、美和を愛している草食系男子、新田にセタップXを注射。新田は身長40メートルの巨人へと瞬く間に巨大化。首都・東京を舞台に、スーパー巨人対地底怪獣の壮烈な死闘が始まった!
(公式サイトより引用)
ネタバレ感想
特撮バカ映画の巨匠・河崎実監督が『シン・ゴジラ』に便乗して公開した最新作です。
あちらがオールスターキャスト300人超ならば、こちらも負けてなく、河崎実作品常連俳優から、「知る人ぞ知る」という人を合わせれば30人は超えてるんではないでしょうか。
豪華キャストです。
一昨年のスタップ細胞から進撃の巨人を網羅するストーリーに、DDTプロレスから新日本プロレスの2団体所属を経てフリーとなった話題のゴールデンスター飯伏幸太選手を主役に据え、エンディング曲はベッド・インと最近のサブカル方面のトレンドも網羅した作品となっています。
監督自身がバカ映画と仰っているんですが、なかなかどうしてしっかりした作品となっておりまして、それは役者陣の演技によるところが大きいです。
まず泉忍道役の堀田眞三さん。
第11期の東映ニューフェイスで芸歴50年以上。
正直お名前は存じ上げなかったのですが、色々な映画やドラマで見たことはあるはずです。
台詞も多い重鎮の老人の役どころを見事に演じられていました。
それからセタップ細胞を開発する西郷博士役の真夏竜さん。
ウルトラマンレオの主役デビューでこちらも芸歴40年以上。
正直お顔を見てもレオの人だと気づきませんでしたが、女装もしたりの怪演で面白かったです。
それと、次官役のウクレレえいじさん。
お笑い芸人さんとは存じ上げなかったのですが、マニアックすぎるモノマネをされる方のようで、マネをするのも昭和の映画の脇役の方が中心なので、演技にもすごく昭和感があってよかったです。
このお三方は声優さんかというくらい声がよくて、声で芝居できるなぁと思いまして、この特撮ヒーロー怪獣映画の世界観にピッタリだと思いました。
環境保護団体などの時事ネタをパロってるかと思えば、永六輔さんや大橋巨泉さんといった昭和を代表する方は亡くなってしまいましたが、毒蝮三太夫さんここにあり、って感じで登場させた昭和感がたっぷりあったりと、ラストも効いていて笑いの絶えない93分でした。
鑑賞データ
ヒューマントラストシネマ渋谷 TCGメンバーズ ハッピーチューズデー 1000円
2016年 82作品目 累計95200円 1作品単価1161円
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